健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第3回 株式会社光陽社様
東京都文京区にある「株式会社光陽社」は、企画デザインやデータ加工・印刷・製本などを総合的に担う事業所です。
従業員の高齢化に伴い、健康診断の有所見者の増加などの健康課題があるなかで、低カロリーの健康弁当やウォーキングアプリの導入など「食」と「運動」にスポットを当てた健康経営に取り組まれ、2018年1月は健康優良企業「銀の認定」を取得。さらに、2019年2月には健康経営優良法人認定を取得、2019年3月には健康優良企業「金の認定」も取得されました。
今回は、光陽社の健康経営を支える取り組みに尽力された生産本部の千葉さんと、業務本部の松尾さんにお話を伺いました。

(左から千葉さん、松尾さん、市川さん)
「食」と「運動」にスポットを当てて、気軽に楽しみながら続けられるツールを提示
御社が健康企業宣言に応募された理由をお聞かせください。
- 千葉
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弊社は、社員の平均年齢が44歳くらいで、40代から60代が多いという状況です。高齢化に伴い、健診の有所見者が81%という結果が2017年に出まして、「これは大変だね」という話になりました。ちょうどそのころに健康経営という取り組みが注目されるようになったので、うちも始めようと考えたのがきっかけの1つです。
生産本部部長 千葉達也さん また、印刷業界全体に若い人材が集まりにくくなってきており、こういった取り組みを通じて活気ある魅力的な会社にしたいというのも、もう1つの理由です。弊社のホームページに健康経営の取り組みについて掲載していまして、その部分に興味をもって応募してくれる若い方が増えたと実感しています。
御社の健康経営推進の取り組みについて、具体的にお聞かせください。
- 松尾
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弊社では、健康経営を全事業所で遅滞なく同時に推進していくために「健康づくり推進委員会」を設置し、安全衛生委員会、産業医と連携のもと、PDCAサイクルを回しながら活動をしています。
「食」と「運動」にスポットを当て、まず食事に関しては、従来昼食に頼んでいた仕出し弁当に低カロリーの健康弁当を追加しました。また、社内の自動販売機の飲料を無糖中心に変更したり、それぞれの飲料のカロリーや、角砂糖換算した糖分表を掲示するようにしました。業務本部人事・総務グループ課長 松尾伸人さん
- 千葉
仕出し弁当は昔から取り入れていたのですが、健康弁当という選択肢を増やしたところ、弁当を利用する人の半分ぐらいが健康弁当にシフトしています。この取り組みを始めてから、お昼にカップ麺を食べる人は減りました。
- 松尾
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また、飽きがこないように定期的に弁当の業者を変えることで味の変化をつけつつ、なるべく多くの社員に利用してもらえるよう努力をしています。
自動販売機の側面には、それぞれの飲料のカロリーと糖分表示が 自動販売機のカロリーと糖分表示も、飲み物に含まれる糖分について注意喚起となり、「これまで砂糖入りのコーヒーを常飲していたけれど、無糖のものに変更した」といった声が聞かれるようになり、意識づけに効果があったと実感しています。