健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第3回 株式会社光陽社様

(左から千葉さん、松尾さん、市川さん)
運動の面の取り組みとしては、2017年にスマートフォン用のウォーキングアプリを導入されたそうですね。
- 松尾
はい。弊社の健康課題としては、圧倒的に運動不足というのがありまして、誰でも手軽にゲーム感覚で取り組めるウォーキングアプリを導入しました。
毎月決められた目標歩数である25万歩以上を達成した社員には、会社から1,000円分のクオカードを進呈しています。また、ポイントをためて応募すると全国の名産品が抽選で当たるというアプリ協賛企業からのプレゼントもあります。ゲーム感覚でウォーキングが楽しめるのが社員からも好評
- 千葉
月に25万歩というのは、厚労省の身体活動指針の「1日8,000歩」という目安をもとにしています。土日も歩かないといけませんし、結構高いハードルではあるのですが、参加者のうちの7割が達成し、1,000円分のクオカードを獲得しています。
なかには、月に60万歩ぐらい歩いているという驚異的な方もいました。1日あたり2万歩近くになるため、家まで歩いて帰っているのかな?っていうほどですよね(笑)。
やはり、運動しなきゃと思いつつもなかなか続かないので、インセンティブを与えて楽しみながらできる仕掛けを作ることで、みんなが気軽に参加できるのがよかったようです。
- 松尾
このアプリは、管理者側が利用者全員の利用動向や歩数データをチェックできるというのも採用するポイントとなりました。スマホがない方には歩数計を貸し出して、なるべく多くの社員に参加してもらうように呼び掛けています。
メンタルヘルスに関するe-ラーニングと、いつでも相談できる体制を完備
健康優良企業の認定を受ける際に、苦労された点や工夫された点などありましたでしょうか。
- 千葉
喫煙対策でしょうか。喫煙者がなかなか減らないのですが、禁煙治療にかかる費用を全額会社で負担して禁煙を促しています。また、毎月たばこの害や禁煙のメリットなどの話題をメルマガにして全従業員に配信しています。
メンタルヘルスに関するe‐ラーニング受講の修了証 また、メンタルヘルスに関しては、係長以上の管理職全員にe‐ラーニングを受講してもらっています。本人のメンタルヘルスケアはもちろん、部下への接し方や対応方法などを学べるもので、受講後は修了証を発行しています。一般の社員にもいつでも見られるe‐ラーニングを用意して、メルマガで視聴を促しています。さらに、毎年9月にストレスチェックを全員に実施し、11月に集団分析を外部に委託して調査してもらい、12月にグループミーティングの機会を設けて「こういうストレスを感じている人が多い」とか、「このような傾向を改善するにはどうすればよいか」などを話し合っています。
加えて、希望者はいつでも相談可能な産業医による相談窓口や、セクハラやパワハラに関する弁護士直通のホットラインも設けており、社員がいつでも安心して相談できる体制を整えています。