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健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第7回 パルシステム生活協同組合連合会様

健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第7回 パルシステム生活協同組合連合会様


パルシステム生活協同組合連合会の健康経営に尽力された皆さん
(左から泉さん、竹原さん、牧野さん、原さん)

東京都新宿区に本部を置く「パルシステム生活協同組合連合会」は、首都圏を中心とした地域生協によって構成する連合会組織で、食品を中心とした商品の供給事業や共済・保険事業、福祉事業、電力事業などを展開しています。
同連合会は、人事教育部、総務部、安全衛生委員会と横の連携をうまく取りながら、2022年3月に「健康優良企業(銀の認定)」を取得されました。
今回は、健康管理部門で尽力されたメンバーの皆さんにお話を伺いました。

コロナ禍以前から、パルシステムならではの食に関する取り組みが盛ん

健康経営の取り組みを始められたきっかけや、健康企業宣言に応募された理由をお聞かせください。

竹原

私は、職員の健診結果の管理や相談窓口、安全衛生委員会など、当組織全体の健康管理業務を担当しています。外部の勉強会やセミナーへの参加を通じて、「健康企業宣言」の取り組みを知りました。
今までも、季節の健康対策や二次検診の勧奨など、スポット的な業務は担当していたのですが、組織として体系的に取り組んだほうが効果があるのではないかと、人事や総務、安全衛生委員会と連携して行うことになりました。組織のトップである専務理事にキックオフ宣言をしてもらい、健康経営に取り組みました。

人事教育部 竹原由起さん(産業看護師)
人事教育部 竹原由起さん(産業看護師)

実際には、どのような取り組みをされたのでしょうか。

竹原

ちょうどコロナ禍での「健康企業宣言」でしたので、みんなで集まって何かをするということが難しくなってしまいましたが、以前はヨガの先生を呼んで希望者が会議室に集まり、運動をしたりしていました。就業時間が終わった後、30分くらいでできる、じんわりと汗をかきながら体を伸ばすようなストレッチなどです。

現在は、運動を促すためのアイデアを安全衛生委員会の中で話し合い、それぞれの部署に持ち帰って展開するスタート段階といったところです。今後、ウォークラリーなどの企画も考えていきたいと思っています。

コロナ禍の前後で、従業員の皆さんの健診結果で変わった傾向はみられましたか?

竹原

コロナ禍が始まった初年度は、若い人も含めて本当に大勢の職員がメタボ傾向になりました。これはどうしようと思いました(苦笑)。皆さん、当時は食べることしか楽しみがなかったようで……。次年度は、そういった方1人ひとりと保健指導の面談をしました。「運動を心がけます」「歩くようにします」といった本人からの申し出がみられるようになり、今ではだいぶ改善しました。

やはりパルシステムさんといいますと、食に関する意識が高いという印象を受けますが、そういった面での取り組みはありますか?

みそや梅干しなど、季節ごとに手作りを楽しむ機会を広げるキャンペーンを事業として提供させていただいており、職員も一緒に手作りに挑戦したりしています。
また、産直の部門では青果の小分け作業をしていますが、そこで余ったり、天候や物流の関係でどうしても組合員さんにお届けできないものを、子ども食堂などの施設やフードバンクなどの団体に提供する活動も行っており、手に入りづらい野菜や果物が非常に喜ばれていると聞いています。

総務部 泉宏知さん
総務部 泉宏知さん
牧野

コロナ禍以前の話になってしまうのですが、事業所内にある調理室で、パルシステムの食材を使って500円のランチを作るといった活動もありました。有志の企画だったのですが、とても評判がよかったため、また再開できるといいなと思っています。