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健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第8回 真韻 株式会社様

健康企業宣言®認定取得事業所レポート 第8回 真韻 株式会社様


真韻株式会社が所在する板橋区立ものづくり研究開発連携センターの前で
(左から藤井さん、海老根さん、亀山さん)

東京都板橋区にある「真韻株式会社」は、2050年の循環型社会への創造に向けて、ライフサイクルコストマネージメントという資産を大事にするという考えのもと、ものづくりをされている事業所です。具体的には、故障もしくは寿命を迎えた自動販売機などの業務用販売機器に使用されている部品につき、センサなどを使い科学的分析を行うことにより高品質部品への修理再生、もしくは新規部品開発を行い、再び市場で使用できるようにするサービスを提供しています。

男女2名という少ない人数ながらも、顧問税理士の藤井さんや商工会議所などの外部サービスを活用しながら健康経営のプロセスを進められ、2021年9月に健康企業宣言STEP1の「銀の認定」を、翌年3月にはSTEP2の「金の認定」を取得。さらに、東京都スポーツ推進企業認定や、自転車通勤推進企業宣言プロジェクトの宣言企業認定も取得され、健康経営に尽力されています。
同社の代表取締役の亀山さんと、税理士の藤井さん、お仕事を一緒に進めている海老根さんにお話を伺いました。

健康優良企業「金の認定証」と「銀の認定証」
健康優良企業「金の認定証」と「銀の認定証」

税理士や商工会議所などの外部サービスも活用し、健康企業宣言に挑戦

御社が健康企業宣言に応募されたきっかけをお聞かせください。

亀山

私は大手家電メーカーのエンジニアとして勤めていましたが独立し、弊社を立ち上げました。社名の「真韻」(まいん:Mine)は、漢字から「真の追求」と「韻を踏むように真実を伝え仲間を増やす」、英語の読みから「社員が生き生きと自分のように大切にする会社づくりを目指し、新しいイノベーションを掘り当てる」という思いを込めて名づけました。

創業当初から、少人数の会社だからといって仕事の仕組み作りや福利厚生など適当でよいとは思わず、きちんとやりたいと思っていました。創業後しばらく経って経営が安定してきたところで、税理士の藤井さんと就業規則を作るところから始めたのです。そして、それを作っただけで終わりにせず、第三者からの客観的な評価を受けることが大切だと感じました。

そのころ出合った「健康経営」という概念が、弊社の理念とも合致していたと感じ、健康企業宣言に応募しました。

代表取締役 亀山文一郎さん
代表取締役 亀山文一郎さん
藤井

私もかつて亀山さんと同じ会社で働いていましたが、その後、私も独立し税理士として他の小さな会社をたくさん見てきました。正直なところ、そのような小さな会社は福利厚生が後回しになりがちなことが多いのです。亀山さんには、もともと同じ会社にいた仲間という意味でも、「一緒によりよい会社にしていこう」という気持ちがありました。また、「小さな会社でも健康経営に取り組むことは意義がある」ということを実証したかったというのもあります。

すばらしいですね。少人数だけに、認定を受けるには苦労された点もおありかと思いますが、どのように工夫されたのでしょうか?

亀山

弊社は2名しかいないため、前述のように税理士の藤井さんと一緒に就業規則の作成・点検を行ったり、東京商工会議所や東京都職域健康促進サポート事業の専門家を派遣していただいたりしました。また、弊社は産業医の選任義務がない小規模事業場ですので、東京城北地域産業保健センターから年2回無料で産業保健サービスを活用させていただくなど、さまざまなご協力とお力添えをいただきました。