【監修】 小池澄子 先生 管理栄養士、料理研究家
たんぱく質 / カリウム / ビタミンA / ビタミンB1 / ビタミンB2 / ビタミンD / ビタミンE / 鉄 / 亜鉛
EPA(エイコサペンタエン酸) / DHA(ドコサヘキサエン酸)
土用のうなぎは夏バテ防止に役立ちます
盛夏の土用の丑(うし)の日にうなぎの蒲焼きを食べるという習慣は江戸時代からのもの。消化のよい良質のたんぱく質に富み脂肪分の高いうなぎは、食欲が低下しがちな夏のスタミナ栄養補給源です。
抵抗力・免疫力をアップして風邪予防に役立ちます
蒲焼きにしたうなぎでは100gあたり1500μgのビタミンAが含まれています。ビタミンAは、皮膚や粘膜の抵抗力を高めて風邪をひきにくくする効果や、視力低下の防止、骨の形成などへの効果も期待されます。
味覚障害を予防します
風邪をひいたり疲労がたまると亜鉛の不足から味覚障害が起きやすくなります。うなぎには亜鉛や鉄、カルシウム、ビタミンE、B1・B2、Dなども豊富に含まれます。
○日本では、うなぎはもっぱら蒲焼きや白焼きで食べますが、ヨーロッパでは燻製、パイ、ムニエルなどで人気の食材です。
○蒲焼きについてくる粉山椒には、脂肪の酸化を抑える働きがあります。
○高脂肪なので、お年寄りや病中の人、カロリーやコレステロールが気になる人はうなぎの食べ方に工夫が必要です。ザク切りにしたうなぎをきゅうりやわかめなどと酢の物にした「うざく」などが食べやすいでしょう。