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2013/8/2
ピーマン……夏バテ予防や生活習慣病予防に役立ち、美肌効果も

【監修】 小池澄子 先生 管理栄養士、料理研究家

主な栄養成分

β-カロテン(ベータカロテン) / ビタミンC / ビタミンE / 鉄 / カリウム / 亜鉛 / 銅 / 食物繊維

その他の有効成分

ルチン / クロロフィル / カプサンチン(赤ピーマン)

ピーマンの効用

夏バテ予防、疲労回復、風邪予防に役立ちます
ピーマンは辛くない大型種のナス科トウガラシ属の植物です。緑色のほか、最近は赤、黄、オレンジ色などカラフルなピーマンが出回っています。カラフルで肉厚、大型のパプリカは、ピーマンと同じトウガラシ属です。
その濃い色彩は見るからに栄養豊富。ビタミンCやβ-カロテンを多量に含み、夏バテ予防や風邪予防に役立ちます。ビタミンB1豊富な豚肉との炒め物は疲労回復に適しています。
赤ピーマンはビタミンCがレモンの1.7倍。甘みがありにおいも少なく、彩りのよいヘルシー料理に適しています。

生活習慣病予防に役立ちます
ピーマンに含まれるルチンやケルセチンなどのフラボノイド化合物は、体内でビタミンに近いはたらきをするため、「ビタミンP」と呼ばれます。これらは、毛細血管を丈夫にする働きがあり、打撲の青あざを防いだり、歯茎からの出血を抑えてくれます。
ピーマンは、脂肪の代謝を促すビタミンCやコレステロールを下げる葉緑素(クロロフィル)も豊富。動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防にも役立ちます。

しみ、そばかすを防ぎます
ピーマン3個でほぼ1日に必要なビタミンC量を含み、日焼けによるしみ、そばかすなどを防いでくれます。ビタミンPにはビタミンCの壊れやすい性質を安定させる働きがあり、加熱によるビタミンCの損失を抑えてくれます。高温で手早く炒めるのがおすすめ。

薬食メモ

○子どもが嫌いな野菜といったらピーマンが代表でしょうか。その理由が独特のにおいですが、ひき肉を詰めたり、好きなものと組み合わせたりして、おいしく食べられる工夫をしましょう。

○パプリカは、ピーマンよりもにおいが少なく甘みがあるので、ピーマン嫌いにも食べやすいでしょう。調理の幅も広く、夏野菜といっしょに煮込んだラタトゥイユはイタリア風のおしゃれな一品としておすすめです。

○塩を入れたお湯でさっとゆでてから調理すると、一味おいしくなります。

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