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CKD(慢性腎臓病)(1)
ゲスト: 塚本雄介 先生
(板橋中央総合病院 副院長)

ムロ

サルバドール知恵袋。
全国健康保険協会東京支部がお送りします。

照美

「協会けんぽ健康サポート」毎週月曜日は、健康なからだづくりと、病気の予防という大事なことに徹底的にこだわっております。

ムロ

今月も、気合を入れてお届けいたします。私のお隣にいらっしゃるのは、板橋中央総合病院の副院長で、腎臓内科がご専門の塚本雄介(つかもと ゆうすけ)先生です! よろしくお願いいたします!

照美

よろしくお願いいたします。

塚本

よろしくお願いいたします。

照美

さっきなんですけど係の者から、暗号のようなものを渡されましてですね、白い紙に赤く書かれた3つのローマ字。CKDと。塚本先生、CKDっていうのは何なんですか?

塚本

CKDというのは慢性腎臓病の略なんですね。国際的にも通用する言葉なんです。

照美

略、そうなんだ!メモ書きに、患者が20歳以上(成人)の8人に1人いるっていう。それくらいいるんですか?

塚本

そうですね、何らかの形で腎臓に異常があったり、それから尿に異常があったり。そういうことが3か月以上続いている状態を全部ひっくるめて慢性腎臓病というふうに言うわけですから、成人全体のなかでは、8人に1人ぐらい、かなり多く。いらっしゃいます。

ムロ

それだけの人数がいらっしゃるということは、国民病とも言えるっていうぐらいですか?

塚本

もちろんだと思います。

照美

そういう状況なんですね。ちなみに僕の父ももう亡くなりましたけど、腎臓を患って、人工透析をずっと長い間やってました。非常に身近な病気なんですけども、普段ラジオをお聴きの方でも、腎臓のことをあまり考えないで過ごしている方も多いと思うんですが、まず塚本先生、腎臓はどういうはたらきをする臓器といったらよろしいんでしょう?

塚本

そうですね、腎臓っていうと尿をつくる臓器ですね、我々は2つの腎臓を持っているわけですが、この2つの腎臓が、尿を作って、体中の余分な水分とか、それから老廃物、また塩分など余分なものをすべて、からだの外に出していく。そういうからだの浄化装置っていいましょうか。とても大事な臓器ですね。

照美

大事な臓器なんですね。この腎臓の機能が低下してしまうと、からだにどういうことが起きるんですか?

塚本

この腎臓の機能が低下するということは尿の中に老廃物とかそういうものが、十分に出て行かないことになりますので、からだに老廃物が溜まっていきますね。それから塩分もからだに溜まってくる。そうすると、むくんだり最終的には尿毒症という恐い状態になるというのが、腎臓が壊れるということですね。

照美

これ、尿毒症ひどくなるとやっぱり死に至るってことになるわけですか?

塚本

そういうことですね。名前の通り尿の毒が溜まるということなので。

照美

恐ろしいですね。

塚本

腎臓にはそうした老廃物を尿としてこすというはたらきはよく、みなさんご存じだと思いますけども、それ以外にもですね、骨を健康に保ったり、それから赤血球をつくるというはたらきもあるんですね。

照美

そうなんですか!

塚本

腎臓で骨を健康に保つ。ビタミンのDが、一番最終的な力をもつ状態にまで作られるんですね。もう一つは、腎臓の機能が低下すると貧血の原因にもなるんですね。

照美

えっ、そうなんですか? 何でですか?

塚本

それは腎臓から、エリスロポエチンというホルモンが出されていて、からだの中の血液の中の酸素分が減ってくると、そこのホルモンが出て、赤血球を作って、そして血液を正常に保つと、そういった割と知られていない作用もあります。

照美

大切ですね。あと、高血圧になったりすることもあるんですか?

塚本

そうですね、先ほども言いましたように、塩分を余分にからだに溜めないというのが、腎臓のはたらきです。当然塩分が余分に溜まってくると、高血圧になってきますし。

照美

なるほど。

塚本

ですからそれが、慢性腎臓病・CKDの1つの大きな特徴でもありますね。

照美

今の塚本先生のお話を伺っただけで、十分この慢性腎臓病・CKDに注意しようと思うわけですけど、さっき言ったことの繰り返しになっちゃうかもしれませんが、悪化するとさっきの尿毒症とか、それからあとは?

塚本

尿毒症になって、例えば透析が必要になるとか。

照美

人工透析。

塚本

それは、比較的知られているかと思いますが。それ以前にですね、CKDになりますと、動脈硬化が進んでいくことが、よくわかってきたんですね。そのために、心臓病になったり、例えば心筋梗塞になったり、それから脳卒中を起こしたり、手足の動脈が傷害を受けて細くなってしまったりですね、血のめぐりが悪くなったり。そういったようなことが大きく起きてくるということがとても大事なことなんですね。

照美

あと、腎臓移植なんてことも考えられちゃうわけですね?

塚本

はい、以前ですと人工透析をするしか、尿毒症になりますとね。延命の方法がありませんでしたけど、現在は腎臓移植をすると、正常な状態にまで、健康な状態にまで例え尿毒症になってもですね、戻ることができるという、とても大事な治療法です。

照美

そうですよね。僕の大学時代の友達も、人工透析やってて最終的にはお姉さんの腎臓を移植してもらったっていうことがありましたからね。とにかく、人工透析っていうのはかなり大変な事態といってよろしいんでしょうか?

塚本

その通りだと思います。人工透析をしなければいけないということは、しなければ命を長らえられないということですので、ただ逆に考えれば、人工透析をすれば、命を長らえることができるということでもありますけれども。

照美

なるほどなるほど。でもなかなか、透析してる時間っていうのは結構つらいみたいですね。週に3回、2日に1回ぐらい。

塚本

週に3回、1回4時間ということですね。

照美

長い時間じっとして。

塚本

もちろん受けないに越したことはないということになります。

照美

そうなんですね。とにかくそうなる前に、しっかり予防というものをしたいわけですけども、これは何に気をつければよろしいんでしょうか?

塚本

そうですね、とても大事なことなので、この点については、来週じっくりとお話したいと思います。

照美

わかりました。塚本先生、来週もよろしくお願いいたします。

塚本

お願いします。

ムロ

ありがとうございました。飛べサルのホームページに、健康サポートのページができました。またTwitterも始めていますので、ぜひご覧ください。ハッシュタグは ♯健康サポート です。またこのコーナーは、Podcastでも配信されています。どうぞお聴きください。

照美

サルバドール知恵袋 月曜日は、協会けんぽ健康サポートをお送りしました。