協会けんぽ 健康サポート PCサイト

CKD(慢性腎臓病)(3)
ゲスト: 塚本雄介 先生
(板橋中央総合病院 副院長)

ムロ

サルバドール知恵袋。
全国健康保険協会東京支部がお送りします。

照美

「協会けんぽ健康サポート」

ムロ

今月の健康サポートを聞いて、CKDという言葉を初めて覚えた方も多いと思います。言葉だけではなくて、予防についてもぜひ知識を深めていただきたいと思います。ということで、板橋中央総合病院の副院長で、腎臓内科がご専門の塚本雄介先生に、今週もお話を伺います。先生、よろしくお願いいたします。

照美

よろしくお願いいたします。

塚本

よろしくお願いいたします。

照美

今週はそのCKD、慢性腎臓病とメタボの関係について教えていただけるということなんですけど、かなり深い関係があるんですか?

塚本

そのとおりなんですね。メタボリックシンドロームというのは、みなさんよくご存じかと思いますが食べ過ぎと運動不足ですね。そうしますと太ってまいりますけども、特に問題なのが内臓脂肪が増えてくるということなんですね。その結果高血糖とか高血圧、それからコレステロールが高くなると。そういった脂質異常が現れてくる状態を言います。それで、内臓脂肪が増えてまいりますと、腎臓にも悪いはたらきを起こしてくるということが最近よくわかってきまして、メタボの方にもCKDが多くなるという結果になっています。

照美

なるほど。僕自身は血圧が非常に高いことで有名な喋り手なんですけども、高血圧というのは腎臓にもよくないんですね?

塚本

そうですね、血圧を調節する臓器というのはみなさん、心臓と思っていらっしゃいますけども、実は腎臓なんですね。

照美

えーっ、そうなんだ。僕は心臓とばっかり思ってた。腎臓なんですか!

塚本

はい。腎臓で血圧を調節するものですから、CKDになると血圧が上がってきます。また逆に、血圧が高いと動脈硬化が進んでCKDにもなるということで、原因でもあり結果でもあるというのが血圧と腎臓の関係ですね。

照美

そうなんだ。血圧のコントロールって非常に大事なんですね。

塚本

そのとおりなんですね。

照美

血圧と腎臓の関係について、もうちょっと詳しく塚本先生、教えていただくと…。

塚本

はい、血圧を調節するのは、腎臓で塩分とそれから水分なんですね。からだの量を調節しているためですね。ですからCKDになりますと、からだに塩分がたまって、それが血液の量を増やして、血圧をあげるという働きがあります。もう一つは、実は人間のからだっていうのは、血圧を下げないようにする防御機能がよく働いていて、それを腎臓が行っているんですね。それで腎臓からある種のホルモンが出て、血圧を一定に保つようになっていますが、この働きが強くなりすぎてしまうんですね。そのために血圧を上げてしまう。それからさらに、このCKDで、動脈硬化が進むという話をいたしましたけども、血管が硬くなりますと、これも血圧を上げる原因になってきます。

照美

なるほど。

塚本

血圧が上がれば、動脈硬化もさらに進む。動脈硬化がさらに進むと、CKDも悪くなっていく。

照美

悪循環だ。

塚本

悪循環が起きてきますね。

照美

そういうことなんだ。塚本先生、もう一つ伺いたいのが、腎臓と糖尿病との関係っていうのは、どういう関係性があるんでしょうか?

塚本

はい、人工透析を現在行っている人の、半数以上は糖尿病が原因なんですね。

照美

はあー。

塚本

ただ糖尿病というのは、しっかり早期に発見して治療すればよくなる病気です。ところがこれを放置していますと、体じゅうの血管が悪くなってくるんですね。

照美

糖尿病を放置していると、体じゅうの血管が悪くなってくるんですか?

塚本

そのとおりです。

照美

どういうふうになるんですか?

塚本

例えば目の血管に影響を与えますと、視力が落ちたり、出血を起こしたりしますね。それと同じように腎臓というのは実は細い血管のかたまりなものですから、とても糖尿病にやられやすい臓器なんですね。ですから、糖尿病が悪くなってきた方のほとんどは、腎臓の働きが低下してきます。早期に血糖を測定したり、そういうことを定期的に行うことで、糖尿病というのは早期に発見できますし、また糖尿病になったとしても、尿検査を受けて尿からアルブミンという、たんぱくの一種ですけれども、それが出ていることをキッチリ健診で調べて、事前に発見できればですね、腎臓の働きの低下を予防することが可能なんです。

照美

なるほどね、とにかく糖尿病を悪化させちゃったら、またそういうこともあるってことなわけですね。

塚本

そのとおりです。

照美

わかりました。腎臓は、一度悪くなるともとに戻らないっていうお話を先週伺いましたけども、そうなる前にどうやって予防すればよろしいんでしょうか?

塚本

はい、予防の方法については、来週しっかりお話したいと思います。

照美

わかりました。来週も先生、よろしくお願いいたします。

ムロ

よろしくお願いいたします。CKDにならないためには、メタボに気をつけなければならないことがよくわかりました。協会けんぽ東京支部では、35歳以上の加入者ご本人に、生活習慣病予防健診、そして40歳以上のご家族には特定健康診査をご用意しています。ぜひ積極的に健診を受けてください。詳しくは「協会けんぽ東京」で検索してホームページをご覧ください。
また今月、協会けんぽ東京支部では、健診の結果からCKDが疑われる方へ、病院の受診をお勧めする通知をお送りしています。届いた方は早めに病院を受診してください。

照美

今日のお話をもう一度聞きたい方、このコーナーはPodcastでも配信されております。そちらもよろしくお願いいたします。
サルバドール知恵袋 月曜日は、協会けんぽ健康サポートをお送りしました。