協会けんぽ 健康サポート PCサイト

4 歯の健康 全身の健康の源―口腔ケア

2015年8月28日配信 連載57回
歯周病の治療後こそ、定期的な通院で歯の喪失を防ごう

1

歯周病の治療が終わったあとも、定期的に歯科医院で検査やケアを受けた人と、そうでなかった人では、通院した人のほうが歯の喪失本数が少ないことがわかっています。歯周治療後もメインテナンスを欠かさないようにし、歯の喪失を防ぎましょう。

【監修】 和泉 雄一 先生
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 教授

再発しやすい歯周病は、治療後のメインテナンスも重要

歯周病の治療が終わったあと、安心して歯科医院から足が遠のいている人はいませんか?

歯周病は再発しやすいことで知られています。歯周治療を受けたあとは、歯周病菌が減少し、口腔内はよい状態になっていますが、この状態を維持するためには治療後も定期的に通院してメインテナンスを受けることが欠かせません。

メインテナンスは、歯周治療により治癒した歯周組織を長期間維持するための健康管理で、セルフケアとプロフェッショナルケアからなります。中等度から重度の歯周病では歯周外科治療が行われることが多いですが、十分な治癒を得られることが難しく、どうしても不十分な治癒の部位が残ってしまいます。そこで、十分に治癒していない部位を悪化させない治療が必要です。これは、「サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)」と呼ばれています。

SPTの重要性については、これまでに多くの報告がなされています。たとえば、「歯周外科治療後SPTを行わないと約1mm/年の付着の喪失が起こる」(Nyman et al. 1977)、「SPTを行わないと、歯の喪失リスクが高まる」(Becker et al. 1984)、「不定期なメインテナンスは、歯の喪失リスクが高まる」(Eickholtz et al. 2008)などといわれています。

歯周病の再発チェックや、プロによる清掃などが行われる

歯周治療後のメインテナンスでは、主に次のようなことが行われます。


日々セルフケアを続けながら定期的に歯科医院へ通おう

メインテナンスには、上記のようなプロフェッショナルケアのほか、患者さんのセルフケアに対する指導およびその動機づけが含まれます。

定期的に通っているからといって油断せず、きちんとしたセルフケアで歯周病の予防に努めましょう。

メインテナンスを受ける間隔は、患者さんの状態によって変わってきます。歯科医師とよく話し合い、それにしたがって通院するようにしましょう。

サイト内 関連記事