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内臓脂肪は溜まりやすく減らしにくい、ってホント?

内臓脂肪は溜まりやすく減らしにくい、ってホント?

うっすら汗ばむくらいの有酸素運動を

余ってしまった内臓脂肪をエネルギーとして燃やしてしまうには、時間をかけて行う運動が効果的とされています。そこで勧められているのが、いわゆる有酸素運動です。呼吸で酸素を取り込みながら比較的長い時間運動を続けているうちに、酸素が内臓脂肪を燃やしていきます。

最も手軽にできる有酸素運動は、歩くことでしょう。通勤の行き帰りや休日の外出などでは、乗り物に頼らずできるだけ歩くことをお勧めします。それもできればサッサッサと、意識して速めに歩いてください。

そんな積極的な歩き方を続けていると、感覚的には「少しきついかな」と感じられるかもしれません。また、うっすら汗ばんでくることもあるでしょう。こんなときに中性脂肪は最も燃えやすいといわれていますので、頑張ってみてください。

筋肉も鍛えると脂肪の燃焼効率が良くなる

有酸素運動とともに筋肉を鍛えるトレーニングも行うと、基礎代謝が上がって脂肪の燃焼効率がよくなります。基礎代謝は安静にしているときでも行われるエネルギー消費ですが、それが最も多いのが筋肉なのです。年とともに衰える筋肉を鍛えて、高い基礎代謝を維持したいものです。

どうせ鍛えるならば大きな筋肉を鍛えたほうがエネルギー消費には効果的。太もも、おなか、背中、胸などの「大筋群」といわれる筋肉に刺激を与えてください。太ももを鍛えるには「中腰になる・立つ」を繰り返すスクワット、おなかには「あお向けから上体だけ起こす」腹筋運動などがよく知られています。

また、筋トレと有酸素運動を続けて行うことができるなら、初めに筋トレ、次に有酸素運動の順に行うと、脂肪の分解スピードが上がるので効率的です。

荒木 葉子 先生

監修者 荒木 葉子 先生 (産業医・内科医 荒木労働衛生コンサルタント事務所所長)
慶應義塾大学医学部卒業後、内科・血液内科専攻。カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。報知新聞社産業医、NTT東日本東京健康管理センタ所長を経て、現在荒木労働衛生コンサルタント事務所所長。内科専門医・産業医・労働衛生コンサルタント。企業の労働衛生と半蔵門病院で内科診療を行う。主な著書に『臨床医が知っておきたい女性の診かたのエッセンス』(医学書院)、『働く女性たちのウェルネスブック』(慶應義塾大学出版会)など。