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悪玉のLDLコレステロールは少なければ少ないほどいい、ってホント?

悪玉のLDLコレステロールは少なければ少ないほどいい、ってホント?

不足しても困るコレステロール。LDLとHDLのバランスが重要

過剰とは反対に、コレステロールの不足でもさまざまな不調が起こります。これは「低コレステロール血症」と呼ばれ、脳血管障害やうつ病などを起こしやすくなることがわかっています。つまり、悪玉呼ばわりされているLDL-Cも、少なければ少ないほどいいというものではなく、HDL-Cとのバランスが取れていることが重要なのです。

そのバランスを見るのに「LH比」という指標があります。これはLDL-CをHDL-Cで割った比率で、LH比が大きいほど動脈硬化が進みやすい状態といわれ、具体的には「2以上」が要注意とされています。

LDL-Cが過剰になることはもちろん望ましくありませんが、過剰を恐れて極端な生活習慣に偏らないようにしましょう。

荒木 葉子 先生

監修者 荒木 葉子 先生 (産業医・内科医 荒木労働衛生コンサルタント事務所所長)
慶應義塾大学医学部卒業後、内科・血液内科専攻。カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。報知新聞社産業医、NTT東日本東京健康管理センタ所長を経て、現在荒木労働衛生コンサルタント事務所所長。内科専門医・産業医・労働衛生コンサルタント。企業の労働衛生と半蔵門病院で内科診療を行う。主な著書に『臨床医が知っておきたい女性の診かたのエッセンス』(医学書院)、『働く女性たちのウェルネスブック』(慶應義塾大学出版会)など。