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メタボ予防には、肉も食べたほうがいい、ってホント?

悪玉のLDLコレステロールは少なければ少ないほどいい、ってホント?

肉には必須アミノ酸がバランスよく含まれている

たんぱく質の材料であるアミノ酸のうち、私たちの体内では合成できないものを必須アミノ酸といい、それらは9種類あって食事からとらなければなりません。必須アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質ほど体内で効率よく使われることが分かっていて、その食材がまさに肉なのです。

たんぱく質が豊富な食材としては肉のほかに魚や大豆食品、鶏卵などもありますが、肉にはそれらのたんぱく源に比べて優れたいくつかのメリットがあります。例えば、貧血予防に欠かせない鉄分は赤身の肉に豊富で、しかもそれは体に吸収されやすいヘム鉄が多いとされています。豚肉に豊富なビタミンB1は活動のエネルギー源となる糖質の分解に必要で、疲労や夏バテの回復には適しています。

ほかのたんぱく質食品もとって偏りのない食生活を

それでも肉類の脂肪が気になるというなら、牛や豚であれば低脂肪のヒレやももなどの赤身肉を、鶏なら皮を除いた胸肉や、ささ身肉などを選ぶとよいでしょう。とはいえ、たんぱく質を肉だけに頼るのではなく、魚や大豆食品、鶏卵なども取り入れて偏りのない食生活にすることが大切です。

厚生労働省が推奨している1日にとりたいたんぱく質量は、男性60g、女性50gです。例えば1日に、豚ヒレ肉1枚(日常的に使われる量・以下同=60g)、さけ1切れ(80g)、鶏卵1個(60g)、絹ごし豆腐1丁(300g)、牛乳1杯(200ml)をとると、たんぱく質量は60gを超えます。これくらいの量なら、3食に分ければ無理なくとれそうです。

小池 澄子 先生

監修者 小池 澄子 先生 (管理栄養士、料理研究家)
女子栄養大学生涯学習講師ほか、複数の大学で非常勤講師を勤め、企業などで健康管理に関わる。食と自然と人を結ぶネットワーク有限会社カナ代表。現在は、クリニックや保育園での栄養相談やアドバイザー、地域で子育て支援、離乳食教室、講演、オーガニック菜食研究など行っている。栄養、料理、農場を通じて心と体と社会の健康を高める情報やレシピを提供し、“命を繋げてゆく食”を柱に食育活動展開中。著書に『簡単でおいしいおやつ』(かもがわ出版)、『おいしい山歩き』(大月書店)、『ステップアップ離乳食』(学習研究社)、『初めての離乳食』(ベネッセコーポレーション)、『黒豆健康生活』(青春出版)など多数。