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小・中学生時代からの運動習慣が健康寿命を延ばすカギ!

小・中学生時代からの運動習慣が健康寿命を延ばすカギ!

親子で一緒に体を動かすことを楽しもう

そのように、骨や筋肉を鍛えておくことの大切さを子どもに教えつつ、親子で一緒に楽しんで体を動かす習慣づくりをしましょう。スポーツ教室への送り迎えのついでに、親も大人向けの教室で体を動かすのもよいでしょう。

運動に苦手意識のある子どもに対しては、本人がやりたいと思えるもの、できるものに、遊びの延長で取り組めるようにするのがおすすめです。「体育の授業で跳び箱が跳べない」「鉄棒ができない」などと悩む子どもは多いでしょうが、うまくできなくても問題ありません。跳び箱の上に乗って飛び下りるだけや、鉄棒にぶら下がるだけでも骨の健康づくりには効果があります。そのことを教え、苦手でもチャレンジしたことを褒めたり、できる範囲でがんばっている姿を勇気づけたりしましょう。

今の子どもたちは、100歳近くまで生きることが考えられます。100年耐えられる体をつくるには、疾病予防のみならず、子どものときから骨や筋肉を鍛えておくことが重要です。将来、高齢になっても元気に働けて、医療や介護に頼ることを減らし、ひいては、日本の課題である社会保障費の増加抑制にもつながるでしょう。

中嶋 寛之 先生

監修者 中嶋 寛之 先生 (東京大学名誉教授、日本体育大学名誉教授)
1960年東京大学医学部医学科卒、同整形外科教室入局。65年東京大学大学院修了(医学博士)。80年に関東労災病院スポーツ整形外科を創設、初代部長就任。82年東京大学教養学部保健体育科教授、96年日本体育大学大学院教授を経て、2006年横浜市スポーツ医科学センター長(現在、同顧問)。スポーツドクター活動では、複数回のオリンピックで日本選手団本部ドクター、チームドクターとして帯同。著書は『新版スポーツ整形外科学』『スポーツ医学の立場からみた小学校の体育-100年耐用性のある運動器を育てるために』ほか多数。