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“小太り”維持で長生き? メタボの60代は、きちんと食べて体を動かそう

“小太り”維持で長生き? メタボの60代は、きちんと食べて体を動かそう

「やや小太り」を目指し、歩くことから運動を

もちろん今「肥満」の人は、減量も必要です。肥満と判定されるのは、BMI(体格指数=体重kg÷身長m÷身長m)では、「25」以上となっています。

しかし、日本人の総死亡率が最も低かったBMIの範囲を検証したところ、50~69歳は「20.0~24.9」、70歳以上は「22.5~27.4」と、「やや小太り」であることがわかっています。これを踏まえ、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015」では、目標とするBMIを50~69歳は「20.0~24.9」、70歳以上は「21.5~24.9」(虚弱の予防と生活習慣病の予防の両者に配慮した数値)としています。この目標のBMIに近づけるよう、食事制限よりも、運動によってエネルギーを消費しましょう。

運動で勧められるのは有酸素運動で、最も手軽なのは歩くことです。「健康日本21(第二次)」での65歳以上の1日の歩数目標値(男性7,000歩、女性6,000歩)に対し、現状は男女とも目標値より約1,000歩不足していますから、毎日の歩数を今より1,000歩多くすることを目指してください。より効果的に筋肉量を増やす筋肉トレーニング(サイト内関連記事参照)も、時々加えるとよいでしょう。

食事や運動、睡眠などを記録し、血圧、脈拍、体重などを“見える化”できる、さまざまなスマートフォンアプリやウエアブル端末なども出てきています。自分にあったものを試してみるのもおすすめです。

参考文献

荒木 葉子 先生

監修者 荒木 葉子 先生 (産業医・内科医 荒木労働衛生コンサルタント事務所所長)
慶應義塾大学医学部卒業後、内科・血液内科専攻。カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。報知新聞社産業医、NTT東日本東京健康管理センタ所長を経て、現在荒木労働衛生コンサルタント事務所所長。内科専門医・産業医・労働衛生コンサルタント。企業の労働衛生と半蔵門病院で内科診療を行う。主な著書に『臨床医が知っておきたい女性の診かたのエッセンス』(医学書院)、『働く女性たちのウェルネスブック』(慶應義塾大学出版会)など。