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野菜や果物をもっと食卓にのぼらせよう

野菜や果物をもっと食卓にのぼらせよう

「毎日野菜の小鉢5皿分」を心がけよう

では、具体的に野菜の摂取量を増やす工夫を考えてみましょう。煮物やお浸しなどの小鉢1皿で約70gが摂取できるので、毎日小鉢5皿分の野菜をとることが目安になります。

  • 朝食ではミニトマト、冷凍野菜の活用などで必ず1皿分の野菜を。
  • 昼食が外食や中食(コンビニ等)なら、野菜料理をもう1品プラス。主菜のつけ合わせのキャベツや刺し身のツマ(大根の千切り)なども1皿分に。
  • 夕食では野菜たっぷりの主菜(野菜炒め、ホイコーロー、鍋物、シチュー、ポトフなど)で2皿分に。
  • 酒のつまみにも、野菜料理を(もろきゅう、冷やしトマト、枝豆、オニオンスライス、きんぴらごぼう、野菜の串焼き、温野菜など)。

糖分の多い果物は適量に

果物は、とりすぎると糖分過多になりますが、適度にとると、長期的には体重の増加を抑制する可能性が示されています。 推奨されている「1日200g」をとる目安として、主な果物の100g単位の量を以下に挙げておきます。

●主な果物の100g単位の量
りんご 中サイズの半分 いちご 中サイズの粒6~7個
バナナ 中サイズの1本 みかん 大粒1個
甘柿 中サイズの半分 ぶどう(マスカット) 約4分の1房
  • *Hebden L, O'Leary F, Rangan A, Singgih Lie E, Hirani V, Allman-Farinelli M. Fruit Consumption and Adiposity Status in Adults: A Systematic Review of Current Evidence. Crit Rev Food Sci Nutr. 2015 Jun 26:0.

小池 澄子 先生

監修者 小池 澄子 先生 (管理栄養士、料理研究家)
女子栄養大学生涯学習講師ほか、複数の大学で非常勤講師を勤め、企業などで健康管理に関わる。食と自然と人を結ぶネットワーク有限会社カナ代表。現在は、クリニックや保育園での栄養相談やアドバイザー、地域で子育て支援、離乳食教室、講演、オーガニック菜食研究など行っている。栄養、料理、農場を通じて心と体と社会の健康を高める情報やレシピを提供し、“命を繋げてゆく食”を柱に食育活動展開中。著書に『簡単でおいしいおやつ』(かもがわ出版)、『おいしい山歩き』(大月書店)、『ステップアップ離乳食』(学習研究社)、『初めての離乳食』(ベネッセコーポレーション)、『黒豆健康生活』(青春出版)など多数。