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健康診断や検診を定期的に受診し、病気の芽を早めに摘もう

健康診断や検診を定期的に受診し、病気の芽を早めに摘もう

健診や検診は早期発見のチャンス。通院中の人も受けよう

今のところ健康に不安を感じていないという人にとって、時間を使って健診や検診を受けることにはモチベーションが上がらないかもしれません。しかし、前述のように重大な病気の4割以上が自覚症状なしに見つかっているという現実があります。

病気の進行予防や治癒のためには、早期発見・早期治療が最も重要で、健診はそのまたとない機会になります。また、検査値に少し不安のある場合も毎年健診を受けることで検査値の変化に気づきやすく、生活習慣の見直しで病気を防ぐことも可能になります。

なお、持病で通院中なら健診は不要なのでは、と思っている人もいるかもしれません。通院していればその病気の治療はしてもらえますが、そのほかのチェックは通常は行われませんから、通院中であっても健診は受けたほうがよいでしょう。

がん検診も効果あり。被扶養者もぜひ受診を

日本人の死因の第1位であるがんも、早期には自覚症状がないことがほとんどですが、早期治療につなげられかどうかが、治療法の選択肢や生存率に大きくかかわってきます。

厚生労働省は、胃がん、子宮頸がん、乳がん、肺がん、大腸がんについて、科学的根拠に基づいて効果がある検診と受けるべき年齢等を推奨しています。当サイトの「知って受けよう! がん検診

コーナーを参考に、必要なものを定期的に受診することが勧められます。

女性にとって、子宮頸がんおよび乳がん検診は重要です。特に子宮頸がんは20~30台というがんとは無縁と考えられる年代にもなりえます。子宮頸がんは、自身の健康と、妊娠・出産の機会を失う可能性があるという事からもより留意が必要です。

特定健康指導の対象者の割合をみると、40歳代の男性が23.2%に対し、女性は7.5%に過ぎず、閉経後の60歳代でも9.6%にすぎません。女性にとっては、特定健診よりもがん検診の方が重要です。性と年齢の健康リスクを考慮し、雇用によって受診機会に差が生じないような健診・検診のシステムが必要だと思われます。

監修者 板倉 弘重 先生 (芝浦スリーワンクリニック名誉院長)
東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。