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1日のお酒の適量は、缶ビールや缶チューハイなら何本?

1日のお酒の適量は、缶ビールや缶チューハイなら何本?

禁酒や減酒で心身に多くのメリット

適量を守り、体に負担をかけないためには、「一日の飲み始めの時間や飲む量を決めておく」「お酒と同量の水を飲む」「脂肪や塩分の少ないつまみを食べながら時間をかけて飲む」「濃いお酒は薄める」なども心がけましょう。

とはいえ、飲み過ぎの悪影響を防ぐ一番の方法は、「禁酒」です。心身を快適な状態に保つことへの関心の高まりなどを背景に、欧米ではいま「禁酒」はトレンドになっていて、ノンアルコール飲料の市場がにぎわっているようです。

禁酒がもたらすメリットはたくさんあります。短期的には体調の改善を実感できる、長く続けることで睡眠や判断力・行動力・記憶力の改善、心臓病のリスクの低下、免疫力の向上などが期待できるといわれます。

また、日本では昨年(2019年)、アルコール依存症の患者さん向けに減酒を補助する薬が保険適用となり、「減酒外来」を設ける医療機関も増えてきています。習慣的に多量飲酒をしているなど、「アルコール依存症」に該当する人でなくても、心身に悪影響が出ている人や周囲に迷惑をかけがちな人も、受診を検討してみるとよいでしょう。

参考文献


荒木 葉子 先生

監修者 荒木 葉子 先生 (産業医・内科医 荒木労働衛生コンサルタント事務所所長)
慶應義塾大学医学部卒業後、内科・血液内科専攻。カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。報知新聞社産業医、NTT東日本東京健康管理センタ所長を経て、現在荒木労働衛生コンサルタント事務所所長。内科専門医・産業医・労働衛生コンサルタント。企業の労働衛生と半蔵門病院で内科診療を行う。主な著書に『臨床医が知っておきたい女性の診かたのエッセンス』(医学書院)、『働く女性たちのウェルネスブック』(慶應義塾大学出版会)など。