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速食いが病気につながるって、本当?

速食いが病気につながるって、本当?

硬い物が食べられる歯の状態かどうかも確認を

ゆっくりよく噛むようにといわれても、硬い物など、噛めない食べ物があるという人はいませんか? そもそも、「なんでも噛める」歯の状態かどうかも重要です。むし歯や、かぶせ物が取れた歯などを放置していたり、歯や歯ぐきに痛みがあったり、ぐらついている歯があったりすると、噛めない食べ物が増えてしまいます。

このような状態になりますと、硬い物が噛めず、砂糖や油脂が豊富な柔らかい食品を好むようになり、栄養バランスが崩れ、肥満を招きやすくなります。加齢に伴う健康問題等をきっかけに低栄養が進んでしまう人も少なくありません。

将来的な歯の喪失を防ぐには、日頃のお口のケアの実践に努め、歯科医院で定期健診を受け、口の中の健康を保つことが重要です。*6

参考文献

  • *1 Otsuka R,et al. Eating fast leads to obesity: findings based on self-administered questionnaires among middle-aged Japanese men and women. J Epidemiol. 2006; 16(3): 117-124.
  • *2 佐藤慎一,安藤雄一ほか「千葉県における国保特定健診データを用いた食べる速さと肥満の関連および歯周疾患検診の実施状況」平成22年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)平成22年度総括・分担研究報告書,2011. p31-36.
  • *3 柳澤繁孝,大津孝彦ほか「特定健診対象者における早食いと検査結果と生活習慣に関する観察研究~大分県:H20年特定健診データから~」平成22年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)平成22年度総括・分担研究報告書,2011. p37-48.
  • *4 Kudo A, at al. Fast eating is a strong risk factor for new-onset diabetes among the Japanese general population. Sci Rep. 2019 Jun 3;9(1):8210.
  • *5 国立保健医療科学院「咀嚼支援マニュアル」
  • *6 e-ヘルスネット.「8020」達成のために必要な予防対策

安藤 雄一 先生

監修者 安藤 雄一 先生 (国立保健医療科学院 生涯健康研究部 主任研究官)
1983年新潟大学歯学部卒業。新潟大学歯学部予防歯科学講座医員、同助手、新潟大学歯学部附属病院講師、国立感染症研究所口腔科学部歯周病室長、国立保健医療科学院口腔保健部口腔保健情報室長、同生涯健康研究部上席主任研究官、同統括研究官を経て、2019年より現職。