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たかが高血圧。自覚症状がないなら大丈夫?

たかが高血圧。自覚症状がないなら大丈夫?

高血圧対策は、生活習慣の見直しから

高血圧の多くは、主に塩分のとり過ぎ、肥満、運動不足、お酒の飲み過ぎ、喫煙などの生活習慣が原因で起こります。高血圧と診断された場合はまず、生活習慣の改善に取り組みましょう。また、予防のために、現在は高血圧でない人でも、これらの生活習慣がある場合は改善するようにしましょう。

  • 減塩…日本人の1日の食塩摂取量は平均10.1g(厚生労働省「令和元年国民栄養・健康調査」より)と多めですが、高血圧のある人は6.0g未満が望ましいとされています(日本高血圧学会)。最近は、減塩の食品や調味料が増えています。練り物などの加工食品やめん類、調味料、漬け物、おつまみ、お菓子など、減塩タイプのものを利用するとよいでしょう。また、塩分の排出や血管の拡張作用などがあるカリウムの豊富な野菜や果物(ほうれん草、里芋、たけのこ、春菊、トマト、バナナ、りんごなど)も積極的にとるようにしましょう。
  • 運動…少しきついと感じられる程度で、長い時間続けられる有酸素運動には、血圧を下げる効果があります。ウオーキングやジョギング、サイクリング、のんびりペースの水泳など、1回30分以上を定期的に続けると効果が得られることがわかっています。
  • 節酒・禁煙…アルコールの摂取量が多いほど、血圧は上昇する傾向にあります。習慣的に飲酒している人は、量を減らすと血圧は下がりますので、飲酒量を見直しましょう。また、喫煙は血管を収縮させたり、動脈硬化を進めて脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。節煙ではなく、禁煙に踏み切りましょう。

板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。