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健診結果で「要経過観察」って、何もしないでいいってこと?

健診結果で「要経過観察」って、何もしないでいいってこと?

健診結果を踏まえ、何らかの行動をとることが大切

主な検査項目で、基準値を外れた場合の原因と危険性を見てみましょう。結果を踏まえ、何らかの行動をとることが大切です。

・肥満……日本の基準では、BMI(体格指数=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])が25以上で肥満と判定されます。腹囲が基準値を超えていたら内臓脂肪型肥満が疑われるので、メタボリックシンドロームに注意しましょう。

・血圧……医療機関で1回測定しただけだと、緊張などで数値が高くなることがあります。自宅で定期的に測って記録し、推移を見るとよいでしょう。

・血糖値……空腹時血糖値もHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も高めの場合は、糖尿病予備群の状態です。ごはんやパン、めん類などの炭水化物やアルコール類の摂取量を減らし、運動を習慣化することが望ましいでしょう。

・肝機能(AST、ALT、γ-GT)……いずれも、基準値内であっても脂肪肝が隠れていることがあります。γ-GTだけ少し上昇している場合は、お酒の飲みすぎが疑われます。週に2日は休肝日をつくるようにしましょう。

・そのほかの血液検査の数値……自覚症状は特になくても、健診のたびに白血球の増加が指摘されている場合、多くは喫煙が原因になっています。喫煙者ではないのに白血球の増加があれば、慢性骨髄性白血病などの病気の可能性もあります。

また、閉経後の女性や男性で貧血がある場合は、がんなどが原因で消化器から出血していることも考えられます。

心配であれば、まずはかかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。


板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。