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自覚なく進行する慢性腎臓病(CKD)。発見と予防のカギは?

自覚なく進行する慢性腎臓病(CKD)。発見と予防のカギは?

予防には減塩、水分補給、体重管理

腎臓は、いったん機能が低下すると回復することはありません。腎臓を守るためには、生活習慣の見直しが肝心です。

食事面では減塩です。腎機能低下の大きな原因の1つである高血圧を防ぐために、食事での塩分摂取を減らしましょう。みそ汁を飲む回数を減らす、めん類の汁は残す、調味料の使用は少なめにする、減塩食品を利用する――など、工夫しましょう。

水分補給も大切です。体内の水分が多ければ、老廃物を排出するときにそれだけ腎臓の負担を軽減できます。1日1Lを目標に、こまめに水分補給をしましょう。

また、内臓脂肪型肥満になると、糖尿病や高血圧を招きやすいので、適正体重を維持することも重要です。BMI(体格指数=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])は22程度が目標です。腹囲は男性なら85cm未満、女性なら90cm未満におさまるように、食べすぎに注意しましょう。日常生活でこまめに体を動かし、ウォーキングやジョギングのような長く続けられる有酸素運動を、毎日30分ほど行うことも適正体重維持に効果的です。


板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。