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睡眠不足を放置していると、糖尿病などの原因にも

睡眠不足を放置していると、糖尿病などの原因にも

こんな工夫でよりよい睡眠

よりよい睡眠を得るために、次のような工夫をしてみましょう。

●朝起きたら光を浴びる……いつも決まった時間に起きると、一日の生活リズムが整う。そして、重要なのは朝日を浴びること。体内時計のズレがリセットされ、14~16時間後には睡眠・覚醒のリズムを調整するメラトニンというホルモンの分泌が活発になり、夜の眠気を誘う。

●軽い運動をする……平日なら会社帰りに遠回りするなどして積極的に歩く。爽快感が得られ、快い疲労感から夜間の寝つきがよくなることも。ただし、運動はアドレナリンやエンドルフィンなど、体を覚醒させるホルモンの分泌を促すので、就寝に近い時間帯は避ける。

●就寝前にリラックス……音楽や読書を楽しむのもよい。就寝の1~2時間前にぬるめの湯にゆったりつかって体を温めておくと、床に入ってから体温が下がってくることで眠りに入りやすくなる。

●就寝直前のブルーライトはNG……パソコンやスマホ、タブレット端末などを操作していて画面のブルーライトを浴びると、メラトニンの分泌が抑制されて眠りが浅くなりやすい。

参考文献


板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。