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不規則な生活習慣は要注意。突然死を招く心筋梗塞を予防しよう

不規則な生活習慣は要注意。突然死を招く心筋梗塞を予防しよう

動脈硬化をもたらす生活習慣を改善する

動脈硬化は不適切な生活習慣が長年続くことで起こります。これを改めることが、動脈硬化、ひいては心筋梗塞を予防する大前提といえるでしょう。

●肉より魚をとるよう心がけ、甘いもの・アルコール・塩分を控える
肉などの動物性脂肪や、砂糖や果糖の多い食品、アルコール飲料、塩分などのとりすぎは、どれも動脈硬化の悪化要因となります。一方で、アジ、サバ、イワシなどの青背の魚や大豆製品、食物繊維の豊富な野菜、海藻、きのこ類などの積極的な摂取は、動脈硬化の予防・改善効果が期待できます。

●運動不足を解消する
運動不足は肥満を招きやすく、高血糖や高血圧などの原因にもなり、動脈硬化のリスクを高めます。勧められるのは、30分以上の有酸素運動を週3回以上行うこと。早歩きやジョギングなどを「ややきつい」と感じられる程度の強さで行いましょう。

●禁煙する
たばこの煙に含まれる有害物質が血管壁を傷つけ、さらにLDLの酸化を促し動脈硬化を加速させるため、できるだけ早く禁煙することです。自分1人で禁煙することが難しいようでしたら、禁煙外来の受診も検討しましょう。

●ストレス解消に、自分なりのリフレッシュ法を
ストレスや抑うつが、心筋梗塞の発症にかかわっていることが明らかになってきました。仕事を離れたところで、気分転換できる方法を見つけましょう。


板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。