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糖尿病は認知症リスクを高める。悪しき生活習慣の改善を

糖尿病は認知症リスクを高める。悪しき生活習慣の改善を

糖尿病・認知症ともに早期発見・早期治療を

認知機能の低下は、加齢とともに誰にでも起こりえますが、問題なのは、認知症になると薬の内服や注射、食事や運動の管理がうまくできなくなり、糖尿病の治療にも影響が出ることです。

糖尿病、認知症ともに発症すると完全に治すことは難しいですが、適切な治療によって症状の進行を遅らせることが期待できます。そのため、早めに診断して治療を行うことが重要です。

また、定期的な運動、健康的な食事、社会的活動への参加、禁煙など、すぐに実行できる生活スタイルの改善は、糖尿病や認知症のみならず、心臓病やがんなどの重大な病気の予防・改善にも役立ちますので、今すぐ取り入れましょう。


板倉 弘重 先生

監修者 板倉 弘重 先生 東京大学大学院医学研究科卒。同大学第三内科、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授、茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授等を経て現職。日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。