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体をほぐして心ほぐし 手軽にできるストレッチング&体操

体をほぐして心ほぐし 手軽にできるストレッチング&体操

 ストレスをためてしまわないうちに解消するには、自分に合ったストレス対処法を身につけて実践することがコツです。今回は、心身のリラックスに効果的なストレッチングや簡単な体操を紹介します。ストレッチングや体操は、特別な器具や道具を使わずに、場所や時間もとらず、手軽に行えるという利点があります。

仕事の合間、家事の合間など細切れ時間に

 ストレッチングや体操をすることで、筋肉の緊張をゆるめ、血行を促し、心身をリラックスさせる効果が期待できます。仕事や家事を長時間続けることや、人間関係などによってもストレスを感じて筋肉は緊張しています。意識して休憩時間をとり、仕事や家事の合間にこれから紹介するストレッチングや体操を行ってみましょう。筋肉の緊張がほぐれてリラックスでき、次の作業にスムーズにとりかかることができるでしょう。

ストレッチングのポイント

 
1 はずみをつけずにゆっくりと、筋肉を伸ばす
2 呼吸は止めずに自然に行う
3 10~30秒間伸ばし続ける
4 痛みを感じるところまで伸ばさない(無理はしない)
5 伸ばしている部分を意識する

体ほぐし体操・ストレッチング

時間がないときは、とくに気になる部分だけを行ってもよいでしょう。

肩の上げ下げ体操
肩を上げて少し止め、
息を吐きながら力をストンと落とす
  ●首すじのマッサージ
親指以外の4指で頭をつかみ、
親指で首すじを押すようにマッサージする
  ●背中のストレッチング
両手を組んで前へ伸ばし、
おへそをのぞきこむようにして背中を丸める
 
       
●首回し体操
首・肩の力を抜き、
首をゆっくりと回す
●腰のストレッチング
腰を伸ばして体を後ろにひねり、
背もたれをつかむ
  ●上半身のストレッチング
両手を組んで上に伸ばしながら
胸を張る
 

参考資料:厚生労働省『こころの健康気づきのヒント集』

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。