心と体を癒す入浴法
お風呂好きの日本人にとって、入浴は欠かせない生活習慣。しかも、心と体の疲れを取り、リラックス効果も期待できるまたとない機会でもあります。入浴にどんな効果が期待できるか、どんな方法があるのかなど紹介します。バスタイムを楽しみながら、ストレス解消、リフレッシュなどに大いに役立ててください。
入浴の心と体の健康へのプラス効果
お風呂に入ることで、体が温まって血行がよくなり、新陳代謝も活発になります。また、筋肉や関節をやわらかくして、筋肉疲労の原因物質である乳酸を体外に排出させ、疲労回復にも役立ちます。新陳代謝が活発になるので、むくみの解消やアンチエイジング効果が期待でき、筋肉をほぐすことで肩こり解消などにも有効といえます。
さらに、ぬるめの湯につかることで、血圧を下げる効果も期待できるといわれています。ストレス解消にも、38~40℃程度のぬるめの湯にゆったりつかるのがよいとされています。
血圧が高い人や心臓に持病のある人にはおすすめできませんが、熱めの湯にさっと入るのは、交感神経の働きを促し、気分をシャキッとさせる効果が期待できます。気分をリフレッシュしたいときや、朝、目覚めをスッキリさせたいときなどは、42~43℃の熱めのシャワーをサッと浴びるのがおすすめです。
また、アロマテラピーで用いるエッセンシャルオイルには、リフレッシュ効果やリラックス効果があるものがあります。好みのエッセンシャルオイルを使ったり、市販の入浴剤を使ってもお風呂が楽しくなり、プラスαの効果が期待できます。
こんな入浴法がおすすめ
ぬるめの湯にゆったりつかる
38~40℃のぬるめの湯に、少なくても10分、できれば20~30分、つかるとよいでしょう。
体がじっくり温まって、体も心もほぐれてリラックスできます。寝つきがよくなる効果も期待できます。
洗面器やバケツなどを使って、手足をつける(部分浴)
40~42℃くらいの湯に、20分くらい、手足をつけます。湯がぬるくなったら、随時、湯を足すとよいでしょう。末梢の血行を促し、冷え性の改善などにも効果が期待できます。
みぞおちから下だけ湯につかる(半身浴)
湯の温度は38~40℃くらいのぬるめの湯に、つかります。血圧が高い人や心臓に持病のある人にもおすすめです。上半身が冷えないよう、肩にタオルをかけてもよいでしょう。月経痛のある人にもよいといわれています。
湯船につかったり、上がったりをくり返す(反復浴)
40~42℃くらいの熱めの湯に、2~3分程度、湯船につかったり、上がったりを3~4回くり返します(ただし、血圧や心臓に不安がある人、妊娠中の人にはおすすめできません)。 新陳代謝がよくなり、軽い運動をしたくらいの効果が期待できます。
*いずれの方法でも、入浴の前後には水分補給を忘れないようにしましょう。