眠れていますか?
ただでさえ寝苦しい季節……。寝つけない、朝、目覚ましよりも早く起きてしまう、朝起きても疲れがとれていない…。日本人の5人に1人は、睡眠になんらかの問題をもっているといわれています。しかし、ありがちなトラブルとして放置せず、早めの対処が肝心です。
眠れない人へ4つのアドバイス
「眠れない」という悩みを抱えている人は少なくありませんが、ライフスタイルを見直したり、ちょっとした工夫で、解決することもあります。「眠れない」ことだけにとらわれてしまうと、かえって眠れなくなってしまいがちなので、まずは、日々ストレスをためないようにしてリラックス。そして、次のようなことを試してみてください。
「早起き早寝」を習慣にしよう
早く眠ろうとすればするほど、あせってしまいかえって眠れなくなりがち。そこで、「早寝早起き」より、おすすめなのが、「早起き早寝」です。生体には1日のリズムを感じ取る体内時計が備わっていますが、この時計が朝の光を浴びることで毎日リセットされ、睡眠覚醒リズムが整うことがわかっています。
ぬるめの湯にゆっくり入る
夏はどうしてもシャワーで済ませがちな入浴ですが、快眠のためには、眠りにつく1時間くらい前に、ぬるめの湯にゆっくりつかるのがおすすめです。リラックス効果があるのと同時に、入浴が体表面の温度を上げることで、体の深部の体温を下げるため、スムーズに寝つけることもわかっています。
週末の寝ダメは、逆効果
平日は忙しいから、と週末に寝ダメをしていませんか? 昼までごろごろして、また夜ふかし……といった週末の過ごし方は、かえって体内時計を狂わせ、月曜日からの心身の状態に悪影響を及ぼします。
寝つきやすい環境を整えよう
光が眠りを妨げることがわかっています。寝る前の照明は物がおぼろげに見える程度が理想的といわれます。照明を減らしたりして、部屋を暗めにすることがおすすめです。また、睡眠に適した室温は25~28℃、湿度は50~60%といわれます。
「眠れない」にひそむ病気を放置しないで、相談を
こうした対策を講じても、眠れないと感じる日が2週間以上続いた場合は、放置しないで医師に相談することをおすすめします。例えば、睡眠不足が不安感やイライラを起こすため、うつ病発症の危険因子といわれます。同時に不眠がうつ発症のサインでもあります。また、不眠によって血圧が高くなったり、糖尿病が悪化してしまうなど、全身の病気にもかかわります。