「社会人2年目。効率よく仕事ができず、ストレスがたまる一方です」
Q.20代男性です。社会人2年目ですが、なかなか効率よく仕事ができず、残業続きでストレスがたまる一方です。どうすればよいでしょうか。
A.まず、締め切りをきちんと決めたり、抱え込まないようにするなど、仕事のやり方を見直してみることをおすすめします。定期的に休養をとる、食事の時間も大切にするなど、ストレスに強い体と心を作りましょう。
作業時間を意識して、困っても一人で抱え込んでしまわずにきちんと相談
日本人のビジネスマンは「仕事人間」になりがちで、自分の体や心を労る「セルフケア」が苦手な人が多くいます。しかし、残業続きで心身ともにクタクタでストレスフル、という状態が長く続くと、不調をきたしてしまいます。
まずは、以下のような効率よく働くためのやり方を身につけ、少しでも仕事のストレスを減らすようにしましょう。
- 作業時間を常に意識する
「TO DOリストを作る」「終わりの時間を定めて守る」「優先順位を決める」……当たり前のようですが、意外とできていない人が多いもの。ひと手間かかりますが、出社したら、「今日やることと、その順番」を明確にしてからその日の作業に取り掛かりましょう。合間に別の急ぎの作業が入ってきたら、優先順位を意識して、その都度見直すことも大切です。
また、締切を決めたほうがはかどることが多いので、優先順位のさほど高くない仕事であっても、自分のなかでの締切を定めておくとよいでしょう。 - 仕事を抱え込みすぎない
新社会人が必ず言われる「報・連・相(報告・連絡・相談)」は、ストレスをためないためにも大切です。自分一人では手に負えないときは、早めに上司や同僚に相談しましょう。
あなたが抱え込みすぎて倒れてしまうことは、会社にとっても大きな損失となります。また、ギリギリまで一人で耐えてから「どうしましょう」と泣きつくのは、納期の遅れやトラブルにつながり、上司や同僚にかえって迷惑をかけることになりかねません。ミスをしたときや間に合わないときは、失敗を責められまいと先延ばしにしてしまいがちですが、早めの「報・連・相」で組織としてのベストな成果に結びつけましょう。 - PDCAサイクルを明確にする
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の考え方は、組織全体ではなく個人の業務にも有用です。取りかかる前に、どのように取り組むかの見通しを立て、実行したら、その成果に基づいて評価します。見直すところがあったら、次に活かします。これによって、速く正確に、楽に業務を進めることができ、スキルアップも期待できます。 - 細かい仕事を後回しにしない
お礼の電話やメールの返信、経費精算などは、ルーティンの細かい作業ですが、後回しにすることで問題が大きくなるものばかりです。ほんのわずかな時間を使えば済むことなので、後回しにしない習慣をつけましょう。「○時に行う」「毎月○日に行う」など、あらかじめ予定に組み込んでおくのもよいでしょう。
適度な休養を忘れずに。仕事だけに比重を置かず、生活リズムも整えよう
何時間も連続して仕事に没頭するよりも、定期的な休憩をとったほうが、効率よく仕事を進められます。デスクワークが中心の人は、1時間に10分程度休憩をとり、目や首、肩を休ませたり、ストレッチなどで少し体を動かしたり、呼吸法で心を鎮めるとよいでしょう。
また、ストレスをためこまないためには、「運動」「労働」「睡眠」「休養」「食事」の5つの要素のバランスをとり、生活リズムを整えることも重要です。昼休みにはきちんと休む、しっかり眠る、朝は決まった時間に起床して朝食をとることを大切にしましょう。