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「特に入りたかった会社ではなく、仕事にやりがいを感じず無気力です」

「特に入りたかった会社ではなく、仕事にやりがいを感じず無気力です」

Q.20代男性です。就職活動で希望していた会社に入れず、何となく入れた会社で働いています。職場環境や処遇に不満はありませんが、仕事にやりがいを感じず無気力に感じています。

A.仕事に対する無気力を克服するには、自分の取り組む仕事に意味を見い出し、夢中になってその仕事に取り組むことです。一度原点に立ち返り、仕事をする意味に思いを巡らせてみましょう。働く意味を見い出し、真剣に取り組んでみれば、次第に充実感を得られるでしょう。

何のために働くのか、原点に立ち返って考えてみよう

仕事に対してやる気が出ないことから無気力に陥っているようですが、相談者さんは仕事にやりがいを感じて何とか無気力を克服したいのですね。職場の人間関係、処遇等に特段不満はないけれど、なぜか仕事から充実感が得られないということですが、それは相談者さんが今取り組んでいる仕事に意味を見い出せていないからでしょう。無気力を克服するためには、今一度、原点に立ち返り、何のために働くのか、自分にとって仕事に取り組む意味は何か、じっくり考えてみる必要があります。

働く意味とは、生活基盤の安定を図ること、自己実現をすること、社会貢献すること、両親を安心させること、など人によってさまざまです。よく考えを巡らせれば、どのような仕事でも、自分独自の意味や目的をその仕事に見い出すことができるのではないでしょうか。

マンネリを感じたら、目標を立てコツコツと取り組んでみる

また、毎日同じことの繰り返しばかりで仕事に対してマンネリを感じていることもあるでしょう。自身のやっていることが組織や社会にとって必要なことと理解していても、平凡な毎日が続くことで、どこかつまらなさを感じてしまうこともあります。そういった場合は、自分なりの仕事の目標、キャリアプランを改めて考えてみることがおすすめです。大きな目標でなくても、1週間あるいは1日といった細かな目標を定めることで、コツコツとそれに取り組み、やり遂げたときに達成感を得ることができます。仕事のなかで達成感を得る機会が増えれば、少しずつやる気が満ちてくるはずです。

やる気が出ないということは、改善の余地があるということ

仕事にやりがいを持って働けるということはとても素晴らしいことです。毎日の生活にハリが出て、充実した人生を送る大きな要素となります。仕事にやりがいを感じることは、誰でも、どんな仕事においても成し得ることではないかもしれません。しかし、やる気が出ないということはそれだけ行動や考え方、業務環境や仕事の効率化など、改善できる点が多々あるかもしれない、ということでもあるのです。それらを改善することで、結果として仕事が楽しくなったり、さらなるスキルアップにつながる可能性も十分にあり得ます。現在の仕事にやりがいはないと決めつけず、一度別の視点から見直してみましょう。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。