お酒の適量って? “休肝日”があるほうががんになりにくい?
男性の適量は1日に日本酒1合。女性はより少なめに
日本酒 | 1合(180mL) |
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ビール | 大瓶1本(633mL) |
ワイン | グラス2杯(240mL) |
焼酎、泡盛 | 2/3合(100mL) |
ウイスキー、ブランデー | ダブル1杯(60mL) |
では、健康を維持しつつ、お酒を楽しむための「適量」とは、いったいどれくらいの量なのでしょうか。通常のアルコール代謝能力を持った日本人にとっての適量は、毎日飲む場合で、純アルコールに換算して1日23gとされています。お酒の種類別に換算すると、表の分量となります。
ただし、女性は一般的に男性よりもアルコールの代謝能力が低いため、この1/2から2/3程度を目安にしましょう。少量のお酒で顔が赤くなる人や高齢者も、量は控えめに。元々お酒を飲まない人に対しては、たとえ少量であっても、飲酒をすすめるのはやめましょう。
また、アルコールを毎日飲めば、肝臓はずっと働き続けることとなり、それだけ細胞にも負担がかかってしまいます。40~69歳の男性を対象に、「休肝日」の有無と総死亡との関連を調べたコホート研究では、男性の多量飲酒者(1週間あたり日本酒換算で2~3合以上飲酒)で比較すると、「休肝日のない(週5~7日飲む)」人のほうが、「休肝日がある(週1~4日飲む)」人に比べて、総死亡リスクが1.5~1.8倍高くなっていました。
週2日以上の休肝日を設けることがすすめられますが、だからといってたくさん飲んでよいわけではありません。万が一飲みすぎた日があったら休肝日を増やし、1週間のアルコール摂取量が150gを超えないようにしましょう。