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2人に1人─日本人の男女が一生涯にがんに罹患する確率

2人に1人─日本人の男女が一生涯にがんに罹患する確率

生活習慣の改善が、がん予防の第一歩

今年(2018年)3月、国は「第3期がん対策推進基本計画」を閣議決定しました。この基本計画では、「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんの克服を目指す」ことを全体目標として掲げ、「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」を3つの柱として設定しています。

がん予防は、がん対策の第一の砦であり、私たち一人ひとりが自分にできる方法で、予防に努めることがとても大切です。そのうえで非常に役立つのが、国立がん研究センター予防研究グループが実施している「科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」です。

本研究では、国内の疫学研究結果を科学的に検証し、日本人のがん予防に確実に効果が期待できる具体的な生活習慣改善法を提言することを目的としており、その成果として、「日本人のためのがん予防法」(現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法)が公表されています。詳しくは、こちらを参考にしてください。

がん予防法のうち、感染を除く5つの要因は生活習慣や生活環境によるものであり、自分の意志で改善できるものばかりです。当てはまるものがある場合は、できることから一つひとつ改善していきましょう。

津金 昌一郎

監修者 津金 昌一郎 先生 国立がん研究センター 社会と健康研究センター長
1981年慶應義塾大学医学部卒、85年同大学大学院修了。86年より国立がんセンター研究所入所。臨床疫学研究部長などを経て、2003年に同センターがん予防・検診研究センター予防研究部長に就任。その間に米国ハーバード公衆衛生大学院客員研究員を務める。2010年に国立がんセンターの独立行政法人への移行に伴い、国立がん研究センター予防研究部長に就任。2013年から現職。1990年にスタートした国立がん研究センターがん研究開発費による研究班(2009年度までは、厚生労働省がん研究助成金による研究班)による大規模疫学研究である多目的コホート研究の主任研究者を務める。2010年朝日がん大賞、2014年高松宮妃癌研究基金学術賞などを受賞。一般向けの主な書著に『科学的根拠にもとづく最新がん予防法』『がんになる人ならない人』『ボリビアにおける日本人移住者の環境と健康』『なぜ、「がん」になるのか?その予防法教えます。』『食べものとがん~がんを遠ざける食生活~』などがある。昭和大学、山形大学客員教授、日本疫学会理事、日本癌学会評議員などを兼務。