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喫煙者は「肺がんリスクモデル」で自分のリスクを予測し、今すぐ禁煙を

喫煙者は「肺がんリスクモデル」で自分のリスクを予測し、今すぐ禁煙を

受動喫煙でも肺がんのリスクが1.3倍に

たばこが怖いのは、喫煙者だけでなく、非喫煙者にも悪影響を及ぼすことです。それが、受動喫煙による影響です。日本人の非喫煙者を対象とした研究では、受動喫煙のある人は、肺がんにかかったり、肺がんで死亡したりするリスクが、受動喫煙のない人よりも約1.3倍高くなることがわかっています(「肺がん1.3倍─受動喫煙がある人の、ない人と比べたときのリスク」参照)。 喫煙者も非喫煙者もこうした実情を正しく理解し、喫煙者は自身のためにも、家族など大切な人のためにも、ただちに禁煙することが大切です。また、定期的に肺がん検診を受診し、早期発見に努めるようにしましょう。

津金 昌一郎

監修者 津金 昌一郎 先生 国立がん研究センター 社会と健康研究センター長
1981年慶應義塾大学医学部卒、85年同大学大学院修了。86年より国立がんセンター研究所入所。臨床疫学研究部長などを経て、2003年に同センターがん予防・検診研究センター予防研究部長に就任。その間に米国ハーバード公衆衛生大学院客員研究員を務める。2010年に国立がんセンターの独立行政法人への移行に伴い、国立がん研究センター予防研究部長に就任。2013年から現職。1990年にスタートした国立がん研究センターがん研究開発費による研究班(2009年度までは、厚生労働省がん研究助成金による研究班)による大規模疫学研究である多目的コホート研究の主任研究者を務める。2010年朝日がん大賞、2014年高松宮妃癌研究基金学術賞などを受賞。一般向けの主な書著に『科学的根拠にもとづく最新がん予防法』『がんになる人ならない人』『ボリビアにおける日本人移住者の環境と健康』『なぜ、「がん」になるのか?その予防法教えます。』『食べものとがん~がんを遠ざける食生活~』などがある。昭和大学、山形大学客員教授、日本疫学会理事、日本癌学会評議員などを兼務。