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子宮頸がんは防げるがん。女性は2年に1度の検診を

子宮頸がんは防げるがん。女性は2年に1度の検診を

定期的な検診で予防することも可能

子宮頸がん検診は死亡率減少効果が確実であることから、国は20歳以上の女性を対象に、2年に1回、子宮頸がん検診を受診することを推奨しています。子宮頸がん検診では、問診、視診、内診に加え、細胞診が行われます。細胞診は、子宮頸部の表面の細胞を綿棒やブラシなどでこすって採取し、顕微鏡で正常な細胞かどうかを調べる検査です。通常、痛みはほとんどなく、30秒から1分ほどで終了します。

子宮頸がん検診では、早期のがんを発見できるだけでなく、がんになる前の細胞(異形成)を見つけることができます。つまり、異形成の段階で発見し、適切な治療を受けることにより、がんの予防ができるのです。

協会けんぽでは、被保険者の子宮頸がん検診の一部補助を実施しています。また、自治体によっては、一定の年齢の女性に対して無料クーポンを配布しているところもあるので、お住まいの市区町村に問い合わせてみるとよいでしょう。

また、子宮頸がんは、原因となるHPVの感染そのものを防ぐワクチンを接種することにより予防が可能です。日本では、9歳以上の女性(小学6年生~高校1年生相当)を対象に、HPVワクチンの定期接種が行われています。ただし、HPVには複数の型があり、なかにはワクチンではカバーしきれない発がん性HPVもあるため、ワクチン接種を受けたとしても、定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

井上 真奈美

監修者 井上 真奈美 先生 1990年筑波大学医学専門学群卒。1995年博士(医学)取得。1996年ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程修了。愛知県がんセンター研究員、国立がんセンター室長、東京大学特任教授等を経て、現在、国立がん研究センターがん対策研究所予防研究部部長。専門分野はがんの疫学と予防。