胃がん予防には、まず減塩と禁煙を
今や日本人の2人に1人はがんにかかり、男性では4人に1人、女性では6人に1人はがんで亡くなる時代。WHO(世界保健機関)をはじめ、世界中の研究機関で、がん予防や、がんで命を落とさないための方法が研究されています。
わが国でも、国立がん研究センターの研究班などによって、日本の環境や日本人の生活習慣にあったがん予防法や、有効ながん検診法などの研究が行われています。
それらの研究により、がんの多くはたばこや飲酒、食事などの生活習慣の見直しによって予防できることがわかってきました。また、がんによっては、早期に発見することで、がんにかかったとしても命を落とさないですみます。
日常生活の中で、がんのリスク(がんになる危険性)をできるだけ低く抑え、適切な検診を受けることで、がんから身を守ることができるのです。
そこで、公益財団法人がん研究振興財団では、現時点で科学的に妥当な研究方法によって明らかとされている結果をもとに、次のような「がんを防ぐための新12か条」を提案しています(平成27年度の当コーナーにて詳しく解説しています)。
【がんを防ぐための新12か条】
1条 たばこは吸わない
2条 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3条 お酒はほどほどに
4条 バランスのとれた食生活を
5条 塩辛い食品は控えめに
6条 野菜や果物は豊富に
7条 適度に運動
8条 適切な体重維持
9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
10条 定期的ながん検診を
11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12条 正しいがん情報でがんを知ることから
ぜひ、正しい知識と方法を身につけ、自分自身でがんから身を守りましょう。