「いい歯医者さん」とは? かかりつけ歯科医の選び方
歯科を受診するとき、歯科医院選びはどうしていますか。受診するたびにあちこち変えるより、「かかりつけ」を決めて、いつも同じ歯科医院で診てもらうのがおすすめです。定期的に通ってチェックを受け、口の中の変化を把握してもらい、急な受診時にも的確に対応してもらいましょう
同じ歯科医院で継続して診てもらえば、歯周病などの変化がわかる
歯が痛いときなどに、そのつど別の歯科医院に通っていたのでは、そのたびに検査をし直すことになり、体の負担も医療費負担も余分にかかってしまいます。かかりつけの同じ歯科医院なら、受診データが保管されているため、検査の重複を避けることができます。持病や薬に対するアレルギーの情報も蓄積されているので、安心して治療を受けられます。
また、同じ歯科医院に継続受診していれば、口の中の変化にも気づいてもらうことができ、早めの治療につなげることができます。特に歯周病など、少しずつ進んでいく病気は、飛び込み受診では、正確な診断は難しいでしょう。
同じ歯茎の状態でも、歯周病が悪化してきたのか、以前よりもブラッシングなどに気をつけてよくなってきたのかでは、当然その後の治療が変わってきます。口の中の変化をきちんと把握している「かかりつけ歯科医」に診てもらい、より的確で効果的な治療を受けたいものです。
3人に2人は「かかりつけ歯科医がいる」。20~30歳代で増加傾向
日本歯科医師会が、全国の10~70歳代1万人を対象に調べた結果*1によると、67%の人が「かかりつけ歯科医がいる」と回答しています。高年齢層ほど多くの人がかかりつけ歯科医をもっていましたが、若い世代でもこの5年間で明らかに増えており、20歳代では44%から54%に、30歳代では52%から59%に増加しました。
歯科を受診するきっかけでは、痛みや腫れ、出血があったから、詰め物などがとれたりしたから、という人は5年前より減る傾向があり、代わって「定期的にチェックしてもらうため」という人が21%から32%に増えています。
むし歯や歯周病などの予防や、口の中の健康チェックのために定期的に歯科検診を受ける人が増えているといえます。