歯周病の第一歩・歯肉炎は「思春期」からもう始まっている
口呼吸の習慣があると、歯周病菌が活発化しやすく歯肉炎へ
もう一つ、思春期に気をつけておきたいのが、口呼吸による歯肉炎です。唾液には歯周病菌を抑える働きがありますが、口呼吸による口の中の乾燥で唾液が減るぶん、歯周病菌が活発化して歯肉炎を招きやすくなってしまうのです。
口呼吸で乾燥しやすい前歯を中心に歯肉炎が起こり、普段、開けている口の形に沿って、外気があたりやすい箇所の歯ぐきが赤く腫れる場合もあります。
鼻が詰まっている、歯並びの影響で口を閉じているのが困難、といった場合には口呼吸になりやすくなります。普段から口を開けていることが多いと気づいたら、口呼吸の可能性があります。何が原因かの確認と、口呼吸の習慣の改善が大切です(「こんなにある口呼吸のデメリット! 今すぐ鼻呼吸を習慣に」参照)。
また、10代で歯肉炎症状が出てきた場合、まれに、症状が急速に進んでしまう侵襲性歯周炎(以前は若年性歯周炎と言われていた)の恐れもあります。定期的な歯科健診を欠かさないようにし、歯肉炎が疑われるときは、歯科医院を受診して適切なブラッシングの仕方を含めた指導を受けるようにしましょう。