抜歯後の「出血」「痛み」「腫れ」「口の開けづらさ」への備えは?
抜歯による炎症で腫れたり、口を開けづらくなることも
すでにグラグラしているような歯や乳歯を抜いた場合は、とくに腫れることはありませんが、歯肉に埋まった歯や親知らずを抜いたときには腫れることがよくあります。抜いた直後はやや腫れた程度でも、2日目以降にひどく腫れる場合があります。腫れは数日間続き、その後、自然に引いていき、1週間ほどでなくなります。
腫れの原因は、抜歯による炎症です。これに備え、抜歯の際に処方される抗菌薬(化膿止め)や消炎薬(腫れ止め)は必ず服用してください。腫れがみられる間は、飲酒や運動、喫煙、熱い・長いお風呂などは控えてください。患部を強く冷やしたり温めたりするのは、どちらもおすすめできません。水濡れタオル程度で冷やすのがよいでしょう。
抜歯による炎症が、あごを動かす筋肉に及ぶと、腫れるだけでなく、痛みとともに「口を開けづらく」なることがあります。これらの症状のもとになるのがあごの筋肉のため、下の奥歯を抜いたときに出やすい傾向があります。
口の開けづらさが、日常生活に支障のない範囲なら、そのままでもよいでしょう。ただし、食事や会話に影響が出るようなら、受診してください。腫れて膿がたまっていれば、膿を排出させる治療が行われます。