文字サイズ

出血が止まらない、歯が痛い・抜けてしまった……応急処置を知っておこう

出血が止まらない、歯が痛い・抜けてしまった……応急処置を知っておこう

口をぶつけて歯が抜けた! 自分で元に戻すか、歯を牛乳に入れて歯科医院へ

転んだりぶつかったり、事故などで口に強い衝撃が加わった際に、歯が土台である骨(歯槽骨)から離れて抜けてしまうことがあります。とくに子どもでは珍しいことではありません。歯が1本まるごと飛び出てくるため、あわててしまいますが、落ち着いて対処すれば、そのまま元に戻すことも可能です。

抜けた歯の根元部分には歯根膜という、歯と骨をくっつける役割をしている組織があります。たいへん柔らかく乾燥に弱いため、放置していると30分ほどで歯根膜が機能を失い、元に戻すことができなくなります。そのため、歯の根元部分は触らないようにして、通常は表面に出ている部分をつまむようにして扱いましょう。砂などの汚れがついていれば水道水で軽く洗い流し、汚れがなければそのまま、学校に常備されていることの専用の保存液か、なければ牛乳に浸します。

この状態で数時間以内(早ければ早いほどよい)に歯科医院に持ち込めば、抜けた穴に歯を戻す「再植」が可能になります。抜けた歯がとくに汚れていなければ、自分で元に戻したうえで、歯科医院で診てもらうのもよいでしょう。

佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。