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歯周病の予防・改善には歯みがきプラス生活習慣の改善を

歯周病の予防・改善には歯みがきプラス生活習慣の改善を

歯周病の予防や改善には、毎日の適切なブラッシング習慣が欠かせませんが、それだけでは十分といえません。歯を噛みしめるクセや、喫煙、ストレスなどが加わると、ブラッシング効果が台無しになる恐れがあります。口の中の健康を脅かす生活習慣が無意識のうちにしみついていないか、改めて見直してみましょう。

糖尿病などをきちんと治療し、免疫機能を低下させない体調管理も重要

歯周病は、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌による感染症ですが、それだけが原因で発症するわけではありません。それ以外にも、体の状態(宿主因子)や生活習慣(環境因子)が歯周病菌の働きを活発化させるほうに傾くことで、歯周病を招くことになります。

歯周病に影響を及ぼす「体の状態」には、年齢や歯の数、基礎疾患、遺伝的要素、免疫機能の状態などがあります。つまり、むし歯予防や歯の治療、歯周病を悪化させる病気(糖尿病など)の治療がとても重要です。

また、体調不良・ストレスなどで免疫機能が低下すると歯周病菌が活発化しがちです。規則正しい生活を基本に、体調管理に気をつけましょう。

歯に負担がかかる噛みしめを改め、禁煙、ストレスと口呼吸は解消を

仕事やスポーツで集中しているときに、無意識に噛みしめていたり、歯ぎしりをしていると、歯に強い負担がかかり、歯周病のリスクになります。眠っているときの歯ぎしりは、生活習慣とはいえませんが、昼間の噛みしめは意識をしてやめることはできます。気になったら歯科医院で相談しましょう。

このほか、歯周病の予防や改善で気をつけたい生活習慣は下記の通りです。

歯周病予防・改善のために気をつけたい生活習慣

  • ①喫煙している……喫煙は歯周病にとどまらず、がんや生活習慣病のリスクも高めます。今すぐ禁煙しましょう。
  • ②口の中の清掃不良……歯みがきの頻度、みがき方とともに適切なブラッシング習慣を身につけましょう。できれば歯科医院で指導を受けるとよいでしょう。
  • ③ストレスが多い……ストレスは免疫力の低下、唾液不足などにつながります。ストレスを感じたら、その日のうちにリフレッシュを。
  • ④口呼吸……口呼吸だと口の中が乾燥し、歯周病のもとになる炎症を招いてしまいます。鼻づまりがあれば治療して、意識して口を閉じて鼻で呼吸を。
  • ⑤定期的に歯科検診・クリーニングを受けていない……痛みなどの症状がない場合も、定期的な歯科検診が大切です。歯に合わないかぶせ物はプラークがたまりやすいので、歯科医院で診てもらいましょう。
 

佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。