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歯周病予防の第一歩は、プラークを落とすブラッシングから

歯周病予防の第一歩は、プラークを落とすブラッシングから

歯ブラシは軽く細かく動かし、就寝前は特にていねいにみがく

歯ブラシは、鉛筆を持つように軽く握り、毛先を小刻みに動かしてみがきます。細かく動かすことで、歯と歯肉の間や歯と歯の間などの狭いすき間に毛先が届きやすくなります。

歯の1本1本を意識しながら、適度な力加減で1箇所につき10~20回(往復)くらいみがきましょう。強くゴシゴシとみがくと、歯ブラシの毛先が広がって歯と歯の狭いすき間に毛先が届かず、大きく動かすとみがくべきポイントからズレてしまうことになります。

強くみがきすぎると歯肉を傷めることにもなりますが、適度な刺激は血流を促し、歯肉表面のバリア機能を高めるとも言われています。硬すぎない歯ブラシを選び、優しくみがきましょう。

歯みがきは、毎食後に行うことが理想ですが、1日1回はじっくりと時間をかけてていねいにみがきましょう。睡眠中は唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えやすくなるため、寝る前の歯みがきは特に効果的です。

適切なブラッシングの仕方は、歯科検診の際に歯科医院で指導が受けられるので、定期的に受けましょう。


佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。