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痛みがないまま発症して進行しやすい「大人のむし歯」

痛みがないまま発症して進行しやすい「大人のむし歯」

40歳代では抜歯になる最大の原因はむし歯。ブラッシングと歯科検診を

むし歯が原因で抜歯になってしまうのは、歯ぐきの中まで侵食が進んでしまったときです。根面う蝕はもとより、再発むし歯も多くは歯肉に近いところから始まります。痛くないからといって放置は厳禁です。また、痛みが取れたからといって治療を中断し、放置して抜歯に至るケースも多々あります。

抜歯になる原因は、全年齢層の平均では歯周病、むし歯の順に多く、年齢層が上がるほど歯周病の割合が増えるのですが、40歳代ではまだむし歯が約4割を占めて最大の原因になっています

むし歯は、むし歯菌だけではできません。糖質(主に砂糖)とむし歯菌の両方が歯の表面で出合ったときに酸ができ、侵食します。このような事態を防ぐために、大人のむし歯の原因になるプラークがたまりやすい詰め物などと歯の境目や、露出した歯の根元部分に毛先を当てたていねいなブラッシングと適切なシュガーコントロールを心がけましょう。

また、大人のむし歯に早めに気づくために、詰め物などの状態や内部、歯周病(歯の根元部分)などを、定期的に歯科医院で調べてもらうことも大切です。検査と同時に、大人のむし歯予防のためのブラッシングの仕方も指導してもらうとよいでしょう。

参考文献


佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。