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歯周病対策の口腔ケアが感染症対策にもつながる

歯周病対策の口腔ケアが感染症対策にもつながる

適切な口腔ケアの徹底が、歯周病や感染症予防に

たとえウイルスが侵入してきたとしても、歯周病菌をはじめとする口の中の悪玉菌が抑えられていれば、感染や重症化を防ぐことが可能です。そのため、歯周病菌などの口内細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)の除去が、感染症対策にもなります。悪玉菌は舌苔(ぜったい)として舌にも付着しているため、歯みがきだけでなく舌みがきも大切です。

命に関わることもある誤嚥性肺炎も細菌性肺炎の一種であり、口腔ケアの徹底はその予防にもつながります。毎日の適切なブラッシングと、定期的な歯科検診の受診が、歯周病対策とともに感染症対策につながるのです。


佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。