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子どもが発熱! 落ち着いて受診の見極めを

子どもが発熱! 落ち着いて受診の見極めを

「熱があるだけ」で体調はいつもどおりなら、無理に熱を下げず様子見も

子どもの熱が高いとあわててしまい、「解熱剤をのませなくては」「とりあえずお医者さんへ」などとなりがちです。3歳くらいまでの子どもの平熱は、一般的に「37.4度まで」といわれています。ただし、大泣きした、お風呂に入った、あるいは厚着をしすぎたといった程度のことで、38度くらいまで上がってしまうことはめずらしくありません。

また、かぜなどのウイルスや細菌に感染した場合、それらと闘うために熱が出ます。発熱は免疫機能が体を守ろうとする働きによるものなのです。「(39度程度の)熱があるだけ」や一般的なかぜ症状のみで、普段とあまり変わりがなければ、受診を急がず、次のようなポイントに気をつけながら様子を見みるのもよいでしょう。

  • 熱を下げることにこだわりすぎない(熱を無理に下げる必要はない)
  • 発熱時は脱水しやすいので、水分を十分にとる(子どもが好む飲みものをこまめに)
  • 発熱時は体を温め、汗をかき始めたら薄着に
  • 頭を冷やすと気持ちよさそうなら頭を冷やす(体温を下げる効果はない)
  • 外出せずに家の中で過ごす(寝たままでいる必要はない)
 

いつもどおりではない、熱が長引く、熱以外にも症状…なら、すぐに受診を

ただし、熱があって、「いつもどおりではない」次のような症状が見られたら、すぐに受診してください。

  • 普段、よく遊んでいるおもちゃに関心を示さない
  • だるそうにしている
  • 食欲がない
  • 起きているのに目を閉じている
  • すぐ寝てしまう
  • 全身の肌色が悪い
  • 泣き方が弱々しい
  • あやしても効かない/抱っこしても泣きやまない
  • くちびるが乾燥している
 

また、心配のない発熱は1~2日、長くても5日ほどで下がります。それ以上、熱が続く場合、さらには熱以外に、せきや嘔吐、下痢、発疹などの症状が見られる場合も、すぐに受診してください。

特に、「熱が40度以上」「苦しそうで、顔色がひどく悪い」「水分がとれない」「呼び掛けに反応しない」などの場合は、救急車の手配を含め、受診を急いでください。ただ、実際には、「発熱」というだけであわててしまい、「様子見でよいのか、受診すべきか」をはじめ、どのように対処したらよいのか判断がつかないケースもあるでしょう。

そのような場合は、電話で「#8000」をプッシュすると、平日の夜間や休日を含め、小児科医や看護師に電話で相談できます。相談窓口は全都道府県に設置されており、携帯電話からでもかけられます。ダイヤル回線の番号や実施時間などは、厚生労働省「こども医療電話相談」ホームページで確認してください。

このほか、日本小児科学会監修のホームページ 「こどもの救急」も、受診すべきかどうかの判断の仕方や気になる症状ごとの対処法の参考になります。対象は生後1カ月~6歳の子どもです。

「新型コロナウイルス感染症」が心配ならまず相談を

2020年7月下旬現在、「発熱」といえば、子どもも含めて「新型コロナウイルス感染症」を踏まえた対応が不可欠です。とはいえ、発熱から新型コロナウイルス感染症を心配して、いきなり一般の医療機関や休日夜間救急診療所を受診するのはやめましょう。受診することで、かえって感染症にかかる恐れもあります。新型コロナウイルス感染症が心配なら、まず、地元自治体の帰国者・接触者相談センターを含む「新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口」などに電話等で問い合わせてください。なお、子どもの新型コロナウイルス感染症対応に関しては、日本小児科学会のQ&Aが参考になります。