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免疫力をアップさせて、寒さ厳しい冬を健康に乗り切ろう

免疫力をアップさせて、寒さ厳しい冬を健康に乗り切ろう

本来、冬は免疫力が高まる季節。ストレスや不規則な生活で免疫力が低下

冬の寒さもいよいよ本番。かぜやインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症が蔓延しやすい季節です。冬に感染症が流行しやすいことから、「夏より冬のほうが免疫力は落ちやすい」と思われがちですが、実は、秋から冬にかけて免疫力は最も高い状態を保っています。本来生物は冬の寒さに備えて、秋に栄養を体内に蓄える習性があり、エネルギーや免疫力が高まるからです。さらに、動物にとって、冬は活動レベルを抑え体力を温存する季節でもあります。

しかしながら、人間は自然の摂理に逆らって、冬でも温かい時期と同じペースで仕事をしたり、生活をしたりしているため、冬にかぜをひいたり体調を崩す人が増えます。

特に日本人は、年末年始や新年度を控え、自然とオーバーワークになりがちです。寒いなかで忙しく動き回り、ストレスもかかるとエネルギーの消耗が激しくなります。食事や睡眠が不規則になったり、疲れがたまると、秋から冬にかけて蓄えた免疫力も低下して、感染症への抵抗力が弱まってしまうのです。

質の良い睡眠は自律神経のバランスを整え、免疫力アップにつながる

人間の免疫機能は、日中の活動中に高まり、夜になると低下します。免疫力を高めるためには、決まった時刻に起きて食事をとり、しっかりと体を動かし、十分な睡眠をとるという規則正しい生活リズムを保つことが大切です。しかし、外出自粛やテレワーク、年末年始の休暇により生活リズムが崩れ、朝寝坊や夜更かしから抜けられない人も多くいるでしょう。十分な睡眠をとれていないと、自律神経のバランスが崩れ、免疫システムが十分な威力を発揮できなくなります。質のよい睡眠こそが、免疫細胞であるリンパ球の増加や、成長ホルモンの促進など、自律神経を整え、体の軌道修正をしてくれます。快眠のためには、就寝1時間前にはスマホやパソコンの使用をやめて、できるだけリラックスして過ごしましょう。

免疫力アップには良質なたんぱく質やビタミン類、食物繊維の摂取がカギ

そもそも免疫とは、外部からの侵入物から体を守るために備わったしくみをいいます。体内の免疫細胞が、細菌やウイルスなどを排除したり、体内への侵入を防ぐのです。免疫力を高めるには、免疫細胞を増やす必要があります。そのためには、たんぱく質の摂取が欠かせません。たんぱく質は筋肉などの体の組織を作るだけでなく、免疫細胞である白血球を構成する主成分でもあります。肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など、良質なたんぱく質をしっかりとりましょう。

そのほか、抗酸化成分を含むビタミン類をとることも大切です。特に、ビタミンA、C、Eの摂取は、粘膜を丈夫にして免疫細胞を活性化する効果があります。ビタミンを多く含む野菜類を積極的に食べるようにしましょう。

また、免疫細胞の約70%は腸内に存在しているといわれるほど、腸内環境を整えることが免疫力をアップさせるカギとなります。ヨーグルトや納豆などの発酵食品や海藻類、きのこ類などの食物繊維を、日ごろの食事にうまく取り入れましょう。

寒さが深まるこの時期を、免疫力アップのために生活習慣・食習慣を見直し、感染症に負けずに元気に過ごしたいですね。