話題の「イケメン病」って何?

イケメンに多いとされる肺気胸

先月、人気ロックバンドのボーカルが肺の手術を受けたとして、ライブの延期を発表しました。病名は「肺気胸(はいききょう)」。3年ほど前にも国民的アイドルグループのメンバーが同じく肺気胸を患っており、一部では「イケメン病」とも呼ばれています。昔から「美人薄命」という言葉がありますが、肺気胸は本当に「イケメン病」という言葉どおりの病気なのでしょうか。

 

肺気胸ってどんな病気?

肺気胸とは、肺の一部に孔(あな)が開いて空気が漏れ出し、肺がしぼんだ状態になる病気です。原因はさまざまで、交通事故などによる外傷性の場合や、女性では月経に伴って起こるものもありますが、多くは「自然気胸」と呼ばれるもので、前述の2人も自然気胸です。

自然気胸は、肺の表面にできたのう胞(ブラ)や肺胸膜下にできたのう胞(ブレブ)の破裂によって起こります。肺から漏れ出た空気が胸腔内にたまると、心臓や血管が圧迫されて、痛みを伴うようになります。

症状が軽度の場合は安静にしていれば治りますが、肺の虚脱(縮み具合)が50%を超えると、細いチューブを挿入し、空気を体外に出す治療が行われます。それでも再発を繰り返す場合は、原因となるのう胞を手術により切除します。

 

やせ型で長身の若い男性に多い

自然気胸の発症率は、人口10万人に対し、男性が18〜28人、女性が1.2〜6.0人といわれています。圧倒的に女性よりも男性に多く、10〜20代の長身でやせ型の男性、喫煙者に多いのが特徴です。やせていて背が高い男性は、ブラやブレブができやすいため、発症する可能性が高いのです。

必ずしも「肺気胸=イケメンがなる病気」というわけではありませんが、「やせ型で長身の若い男性」に多いため、イケメンの確率は高い、とは言えるかもしれません。