増え続ける大腸がん! 検診で早めの発見を

年に5万人近くの人が大腸がんで亡くなっている

女性のかかるがんというと、真っ先に乳がんが頭に浮かぶかもしれませんが、実は、死亡者数がいちばん多いのは大腸がんです。罹患率(かかる割合)でみても、乳がんに次いで第2位。最近では、ある女性タレントがS状結腸がんの手術を昨年受けていたことを明らかにし、話題となりました。

もちろん男性にも多く、死亡者数も罹患率も第3位となっています。年々増え続け、2012年には男女合わせて5万人近くの人が、大腸がんで命を落としています。

 

まずは大腸がん検診を受けよう

大腸はおもに、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられ、がんがどこにできたかによって「結腸がん」や「直腸がん」などと呼び分けます。もっとも多いのは「直腸がん」と「S状結腸がん」で、この2つで全体の半分近くを占めています。

いずれも、手術で切除できれば治る確率が高いがんです。にもかかわらず亡くなる人が多いのは、ひとえに発見の遅れにあります。

健康保険組合をはじめ、一般に実施されている大腸がん検診(一次検診)は、「便潜血検査」です。いわゆる検便ですが、実際に大腸がんになった人の4分の3程度が便潜血検査でみつかっているという、簡単で非常に有効性の高い検査です。しかし、厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査によると、その年の大腸がん検診受診率は男性で27.4%、女性では22.6%という結果で、この受診率の低さが大きな課題となっています。

早期に発見し、治癒に結びつけるために、まずは大腸がん検診を受けましょう。

 

精密検査が必要になったら

「便潜血検査」で異常が疑われたら、精密検査が必要となり、大腸内視鏡検査や画像検査を受けます。肛門から内視鏡を挿入して行う大腸内視鏡検査が「恥ずかしい」「痛そう」と、とくに女性には敬遠されがちですが、早期発見が決め手ですので、「要精密検査」などという検診結果が出た人は、放置せずぜひ早めに検査を受けてください。

最近では、のむだけで検査できる「カプセル内視鏡」が開発され、国内で使われ始めています。2014年5月2日現在では、健康保険が適用されるのは内視鏡の挿入がむずかしい一部の人に限られていますが、いずれもっと多くの人に適用される可能性があるとして、期待されています。