男性に多い胃がん、食生活改善と早期発見がカギ

2014年予測では男性の罹患数第1位、死亡数第2位

先日、舞台を中心に活躍する60代の男優が、胃がんであることを公表。2週間ほど入院し、腹腔鏡手術を受けると報じられました。

胃がんといえば、日本人にいちばん多く発生するがんです。特に男性に多く、患者数は女性の約2倍。国立がん研究センターが最近発表した「2014年のがん統計予測」によると、部位別の罹患(りかん)数では男性第1位、女性第3位。死亡数も男性第2位、女性でも第3位となっています。

 

発生原因となるのはピロリ菌と食生活

胃がんの主な発生原因は、日本ではおよそ600万人が感染しているといわれる、ヘリコバクター・ピロリという細菌(ピロリ菌)です。胃のなかにすみ着いたピロリ菌が慢性胃炎を引き起こし、胃がんの発生のもととなることがわかっています。そのほかにも、喫煙、塩分のとりすぎや魚・肉の焦げの摂取も、胃がんの発生リスクを増やします。

反対に、緑黄色野菜に多く含まれるβ−カロテン(体内でビタミンAに変わる)やビタミンCは、発がんを抑える作用があります。胃がんを予防するには、緑黄色野菜を中心に野菜をたっぷりと使った、低塩分の食生活を心がけましょう。

 

早期は無症状。40歳を超えたら定期的に検診を

胃がんは、日本では手術成績の向上や有効な抗がん薬の開発により、早期に見つかれば治る確率が高くなっています。男女ともに50代から増えてきて、60代が発症のピークとなりますが、早期の場合ほとんどが無症状。40歳を超えたら、定期的な胃がん検診を受けることをおすすめします。

また、慢性胃炎のある人は放っておくと胃がんになりやすいため、かかりつけ医に相談して、ピロリ菌の除去(除菌)を検討し、胃がんへの進行を予防しましょう。