働き盛りの世代も要注意! 脳梗塞

脳の血管が詰まって、脳にダメージが起こる

先日、50歳代の女性タレントが脳梗塞を発症し、緊急入院したことが話題となりました。幸い、家族が異常に気づいて早期に受診したため、命に別状はなく順調に回復しているとのことですが、当面は入院してリハビリなどを行うと報じられています。

脳梗塞は、脳卒中(脳血管障害)の一種で、脳の動脈が詰まって、その先の細胞に血液が送られなくなる病気です。日本では、20年前に比べて減少傾向にはあるものの、年間約7万人の人が脳梗塞が原因で亡くなっています(厚生労働省「平成25年人口動態調査」)。

また、一命を取りとめても後遺症が残り、介護を必要とする原因となることが多いため、患者さん本人だけでなく、周囲の家族などにも大きな負担となる病気といえます。

 

高血圧が最大の原因

脳梗塞は、男性に多く見られ、一般には60歳代以降に起こりやすい病気ですが、40歳代の働き盛りにもしばしば起こります。

主な原因は高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)による動脈硬化で、なかでも高血圧が最大の危険因子であることがわかっています。特に、喫煙や肥満、大量の飲酒などのほかの因子が加わると、発症の確率は格段に上昇するので、これらに当てはまる人は今すぐ生活習慣を見直しましょう。

特定健康診査などの健診や、脳ドックを含む人間ドックを定期的に受けて自分自身のリスクを知っておき、早めに予防することが重要です。

 

危険サインに気づいたら一刻も早い受診を

次のような症状は、脳梗塞をはじめとする脳卒中の危険サイン。脳の血管になんらかの異常が起こっていることが疑われます。
・ 片方の手足や顔半分にまひやしびれが起こる
・ ろれつがまわらない
・ 力はあるのに立ったり歩いたりできない、ふらつく
・ 片方の目が見えない、物が2つに見える
・ 経験したことのない激しい頭痛

脳卒中では、発症してからできるだけ早く治療を開始することで、命が助かる確率が高くなったり、後遺症も軽くなる可能性があります。発症が疑われたら一刻も早く救急車を呼び、専門医を受診しましょう。