エイズへの関心をもち、撲滅へつなげよう

「2030年までにエイズの流行終結」が目標

1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を「世界エイズデー」と定めて以来、毎年この日を中心に、エイズへの認識を広めるための活動が世界各国で行われています。

2001年以来、世界的にはHIVの新規感染者は減っていますが、いまだにHIV感染者は約3500万人おり、1400万人近くが治療を受けていると推定されます。また、約1900万人は自分の感染に気づいていないといわれています。

今年の世界エイズデーでは、「CLOSE THE GAP(ギャップを埋めよう)」というテーマが掲げられました。エイズの予防や治療、ケア、支援などを受けられる人と、受けられずにいる人とのギャップを埋めることで、2030年までにエイズの流行終結を実現していくことが目標とされています。

 

国内のHIV感染者やエイズ患者は増加しているが、検査件数は減少傾向

「エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)」は、「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)」に感染して起こる病気です。HIVには、性行為のほか、母乳や血液などを介して感染します。感染後に適切な治療を受けないまま年月が過ぎると、ウイルスや細菌などから体を守る免疫細胞が破壊されていき、さまざまな病気が引き起こされます。

国内では、20代から30代を中心に、HIV感染者およびエイズ患者が増加し続けています。しかし、その一方で保健所などでの検査件数や相談件数は減少傾向にあり、国民のエイズに対する関心の低下が問題視されています。

 

早期に検査をして治療を開始することが感染拡大防止にもつながる

エイズは、30年ほど前までは有効な治療法がなく、死に至る病としておそれられていました。しかし、現在ではHIVの増殖を抑える薬が次々と開発され、HIVに感染しても平均寿命近くまで生きていくことが可能となりました。早い段階から適切な治療を開始することで、体内のウイルス量を極めて低くでき、免疫の働きを維持してエイズの発症を抑えられるのです。

また、治療によって感染者の体内のウイルス量が大きく減ることで、ほかの人に感染するおそれも低くなることがわかっており、感染拡大防止効果も大きく期待されています。

HIV検査は、全国の保健所で無料・匿名で受けることができます。「HIVに感染したかもしれない」と思ったら、必ず検査を受けましょう。