『日本人の食事摂取基準2015年版』をもとに、食生活を見直そう

健康な食生活の目安となる『食事摂取基準』が5年ぶりに新しくなります

厚生労働省が策定している『日本人の食事摂取基準』は、日本人の栄養素別の摂取目標量などが示されており、健康のためにどのような食事をしたらよいかという目安となるものです。

5年ごとに内容を見直して改定されており、この4月から2015年版が使用されます(使用は2020年まで)。前回(2010年版)からの主な変更ポイントを見てみましょう。

 

エネルギー摂取量の基準がBMIに変更

食べ過ぎや運動不足は、肥満をはじめさまざまな不健康のもとになります。これを防ぐためには、食事でとり入れるエネルギーと運動で消費するエネルギーとの、いわば収支バランスがとれていることが大切です。

その目安として、これまでは、年齢や性別、身体活動レベルによってエネルギー必要量が示されていました。しかし、体格の違いに対応できないことや、生活習慣病の予防には肥満解消が欠かせないこと、高齢者については低栄養の予防が必要となることなどから、BMIという体格指数(※)を用いることになりました。
※BMI=体重(s)÷身長(m)÷身長(m)


目標とするBMIの範囲(18歳以上)

年齢目標とするBMI
18歳から49歳18.5から24.9
50歳から69歳20.0から24.9
70歳以上21.5から24.9

上記の数値を超えているようなら食べ過ぎ・運動不足、下回っているようなら過度な少食(ダイエット)・低栄養などが疑われます。BMIに気を配り、食事・運動習慣を見直しましょう。

 

塩分摂取量の目標は1日当たり男性8.0g未満、女性7.0g未満に

高血圧の予防や改善のためには、減塩が欠かせません。塩分の摂取量は年々減る傾向にあるものの、日本人はまだまだ塩分をとり過ぎています。

そこで、1日当たりの塩分摂取量の目標は、男性で9.0g未満から8.0g未満に、女性では7.5g未満から7.0g未満に、それぞれ厳しくなりました。調理の仕方や食材選びに気をつけ、減塩を心がけましょう。

 

食べるタイミングや食べ方にも気を配ろう

「1日の中での食事回数(頻度)、特に朝食の有無が肥満や循環器疾患などの発生率に関与している可能性が報告されている」、「摂取速度が肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病に関与しているとの報告も存在する」など、食事摂取のタイミングや速さに関する指摘が明記されました。

「現時点では研究途上、今後の課題」とされているため、はっきりとした基準はこれから検討されていくことになりますが、食生活では食べる内容だけでなく、「いつ」「どのように」食べるかといった、食べるタイミングや食べ方も重要であることがわかります。

食事の内容とともに、1日3食を規則正しくとれているか、また、ゆっくりよくかんで食べているかを、この機会に見直してみましょう。